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俺的おすすめ映画 3~ラン・ローラ・ラン~

2008年04月25日 03:01

俺的おすすめ映画 3~ラン・ローラ・ラン~

今日のおすすめも古いですが、

ハリウッド映画とは

また少し違った感じの映画。

知っている人は少ないかな。





ラン・ローラ・ラン

Lola Rennt


 フリーターローラ(フランカ・ポテンチ)と、
ギャングの下っ端のような仕事をしているマニ
モーリッツ・ブライプトロイ)は熱愛中の恋人同士
ある日、ローラのもとに恋人のマニから電話が入る。
ボスから預かった金をうっかりなくしてしまった。
12時までに10万マルク用意しないと殺される!」。
時間は11時40分。タイムリミットまであと20分だ。
「私が何とかする」と大見得を切ったローラ
頼りにするのは、銀行頭取をしている父親だ。
ローラアパートの部屋を飛び出し、
父のいる銀行まで猛スピードで走って行く・・・



なんとも斬新な感じのする映画。

テクノ・サウンドにあわせて、
リズミカルスピーディーに進んでいく。
だが物語が進み40分位で終結してしまいそうな雰囲気

「まさかこれで終わりじゃないだろうね?」とか
「これでこの後どうやってひっぱるの?」なんて考えてると、
意外な構成で度肝を抜かれた。
その後はノンストップでこの映画の世界に吸い込まれていた。

映像の手法もおもしろい
アニメテレビ映像をサンプリングしてる感じは、
MTV的手法に似ていて、映画では斬新かも。
コマ落としやスローモーションのような
トリック撮影みたいなのもあり、
その手法がこの映画にマッチしてる。


ストーリーの題材は、20分間で起きる出来事。
だが、それをこのような描き方をするとは見事。

「もしもあのとき○○だったら・・・」、
「もしかしたら今とは違う人生に・・・」、

なんて可能性を追求する。

人生のちょっとしたタイミング
その後の出来事も変化していく・・・・。
なんとも哲学的だが、それを難しく描かずに、
さらりと知的なコメディーで表現してるのが凄い。

主人公の「ローラ」や「マニ」の変化だけを描かずに、
彼女達に関わる人たちの変化を描いているのもおもしろい


これほど主人公が走ってる映画は他に、
フォレスト・ガンプ」ぐらいしか思い出せないが、
それ以上におもしろい作品に仕上がってると思う。
観るたびに新しい発見がありそうな映画かな。

気軽に観てほしい映画ですね。



監督:トム・ティクヴァ
脚本:トム・ティクヴァ
出演:フランカ・ポテンテ/モーリッツ・ブライプトロイ
/ヘルベルト・クナウプ/ニナ・ペトリ/


1998/ドイツ

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