「嫁さんになれよ」

「嫁さんになれよ」だなんて
　　　　　　　カンチューハイ　二本で言って
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　しまっていいの

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「サラダ記念日」より


俵万智さんの「サラダ記念日」が出版されて20年目になったそうです。

チョイ悪オタな俺も短歌は少し好きだったりします。

ご存知の通り短歌は5,7.5.7.7で作られる詩ですが、その制限された字数の中で展開されるドラマは1時間もののドラマ作れるんじゃないかと思うほどの情報量です。

学生時代古典の授業は好きでした？
俺は大嫌いでした。
意味がわからないし、なにより今やるリアリティーがない。

俵万智さんの詩を見るとわかるけど、「口語口調」「カタカナの使用」古典の教科書の中に載っていた和歌とは大違い。

和歌＝古典とゆー俺の中の図式をキレイに壊していただきました。

この制限された文字数に現代の男女の恋愛感情の表現は面白いと思います。

時代とともに言葉は変わっていくけど、この5,7,5のリズムはとても日本語をキレイに感じさせますね。

では、お気に入りの俵さんの短歌をご紹介。


「それだけです」と
　　　　　　書いた手紙の余白には
　　　　　　　　　　　　それだけでない心がにじむ



言いにくいことを
　言いにくそうに言う
　　　　　　あなたらしさのそれがやさしさ



文字にしてみると言葉の韻の踏み方、かけ言葉、ラップだねー