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レーオポルト・フォン・ザッハー=マゾッホ
2007年10月05日 17:53
前回のサドのログが反響大きかったので、ついでにというのもなんですが、マゾッホ男爵についても簡単に。
マゾヒズムの語源となった彼もまた、小説家。そして哲学者でもあった。わずか20歳で大学で歴史学を講じていたという。しかしすぐ、教壇を下りて小説家へと転じたのだそう。
「毛皮を着たビーナス」という代表作があり、恋人と彼女を奪った男性に、下男として仕える男の話なわけだけど、マゾッホのすごいところは、これを実生活でやってしまったこと。
人妻とか女優とかとスキャンダルもあるみたいだけれど、貧しいお針子と結婚したかと思ったら、彼女に自作の「毛皮を着たビーナス」ヒロイン(女王様)の名前を名乗らせ、小説通りのアレコレをした(された)そうな。
……貴族ってよくわかんない。
まあそんな、虐げられる苦痛に快楽を覚える、という性倒錯を作品にしていき、マゾッホ自身もそうやって快楽にふけっていったわけだけれど。
彼の作品傾向や彼自身の性癖から導きだされたマゾヒズムっていう観念は、おそらくサディズムよりやっかいだ。
サディスティックな面が相手ではなく自分に向いたり、罰や苦痛を経験することで罪の意識をなくしたりするための行為といわれることもある。一種の自傷行為とする説もある。
実際、Mの女のコは、どこか病んでるコが多い。リスカ経験者や、自殺願望、自己否定感の強いコばかり。そうやって自分を誰かにかわりに傷つけてもらうことで自傷にしたり、死まで到達する不のエネルギーを押さえているコは少なくない。
マゾッホもなにかに抑圧されていたのだろうか。
ちなみにサドと同じように彼にも、原体験ともいえる少年期の経験があるそう。
ひとつは、幼い頃覗き見た、婦人とその夫のSM行為(もちろん、女王様とM男)。
もうひとつは、彼の住んでいた地域で起きた大虐殺。
マゾッホに関する記述は少ないので、本当かどうかはわからないけれど。
マゾッホ作品はサドのものよりはるかに読みやすいので、みつけたら(翻訳数が少ない)読んでみると面白いかも。
このウラログへのコメント
昨夜に続いて、今夜はマゾッホ、また勉強になったよ。教養、ウンチクもののログもいいね
プレイを楽しむような軽いものではない何かが根にあるのですね。
で、さくらさんの原体験はナニ?Mの!
すごい探求心ですねー。なんか人の奥底の心がみえたりしそう。
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