避妊【SNSで見かけた話題】

X（旧Twitter）で、産婦人科医（を自称しているアカウント）が「コンドーム着用での避妊失敗は年間２～１０％あるということを、学校で教えてほしい」というような発信をしたのが話題になっていたようですね。こういう場所でセックスの相手を求めているユーザーには、それなりに無視できない話題かと感じます。パッと見は。
まず、この「コンドーム着用での避妊失敗が年間２～１０％」って、どうやって算出したんでしょうね？　セックスの際にコンドームを着用した全男女にアンケート、とかはまず無理ですよね。産婦人科を訪れた患者から自称でしょうか。それでなら統計学的方法で求めることは可能でしょうが（選挙の度に、出口調査の結果から当確が出るのが不正選挙だと、しょっちゅうSNSが荒れてるあれと同じ方法になるのかなと思います）、そもそもその自己申告が正しいという保証は（失礼ながら）どこにもありませんよね？
とはいえ、まあ、例えば前戯中の先走り汁が、ゴム装着の際にゴムの外側についてしまった、とかで事故が起こる可能性もあるでしょう。最近はどうだか知りませんが、以前はラブホ従業員が『イタズラ』で備え付けのゴムに穴を開けた、などという話もありました。真偽の程までは知りませんが。あとはまあ、以前もウラログのお題にありましたが、行為中にゴムが破れて、結果的に中出しになってしまった、というケースも、まあ、なくはないでしょう。
でも何よりの状況証拠として、ゴム着用時の避妊失敗率がそんなに高いなら、こういう出会い系サイト、マッチングアプリで、もっと女性の失敗談、あるいはもっと悲鳴が聞こえてくるはずなんですよね。あとは、そういう事故の結果、出産費用とか養育費とかを払う羽目になってしまった男性ユーザーの嘆きや悲鳴とかも。
ないですよね。全然。大っぴらにすることではないのも確かでしょうけど、それにしてもなさすぎます。
だって、「年間２～１０％」が避妊に失敗するわけですからね。仮にここのような出会い系サイト、マッチングアプリで年に１０００組が出会ってセックスしているとしたら、そのうち２０～１００組は事故を起こしている確率なわけですよ。さすがに行政が動くレベルですよ。そんなの。
もちろん、「避妊成功率が１００％ではない」ことを念頭に、注意を怠らないことは重要なのはそのとおりとして、その上で、だからといって不確かな数字で脅すようなのもいかがなものかとは思いますね。

まあ……付き合ってるわけでも夫婦でもない男女の間で性交性を持つことが健全か、というところについては、自分が当面女性と出会う予定もないので、「まあ、『当人間の問題』でいいんじゃないかな」と逃げておきますが（笑）。