趣味は読書、寧日(終わりが近い？)

何の脈絡もなく、とても幼い頃の記憶を思い出した。
まだ小学校にも上がっていない頃、もしかしたら、幼稚園にも行っていなかったかもしれない。
父は家のすぐそばの工場で働いていて、家の風呂は薪で沸かす楕円形の木のお風呂。
父は工場から、木製のパレットの壊れた板切れを持ち帰って、日曜日によく薪割りをした。
家の裏の軒下に仕切りを作って、そこに割った薪を積み上げていた。
僕は日曜日の午前中、薪割りが終わり、後片付けの焚き火をしている父と一緒に火に当たるのが好きだった。
父も母も若く元気で、とても幸せだった。

今年定年になって、今、嘱託で働いている。
こんなに長く生きて、幼い頃が一番幸せだったとしか思えない人生とはどうなのだろうか。
多分、この先結婚は無いだろうし、性欲自体に終わりが近づいているのだ。
一人に慣れてしまって、あまり寂しいと思わなくなってしまった。
これでは誰かと付き合えるわけがない。
経済的には豊かでないので、体が動けばずっと働くのだろう。
僕のことを気になってくれる人がいたら、このような人間なのだと理解して声を掛けてくれるとありがたいです。