自分なりの自分

私は普段、スーツを着ない

男性のスーツ姿に女性が色気を感じるのは解るけど、常に戦闘態勢みたいな格好してるのは好きじゃない

フォーマルな場では着るけどね

むしろ、普段は女物の服着てる時が多かったりする

大きめのサイズだからなかなか無くて探すのも大変なんだけど

ラインとか、シルエットとか、そっちのが好き

「男」という枠に押し込まれるのが嫌だから、というのもある

私は普段からオネエ言葉っぽい喋り方してるし

発音を正確に表記したら、「私」も「わたし」より「あたし」に近い発音してるし

だいたい親しくなった相手は「あんた」と呼んでしまう

下心抜きでも女性といる方が気が楽だから、女友達の方が多いし

一般的な「おじさん」とは、かなりズレている自覚はある

威厳も風格もあったもんじゃない、ダンディと対極的なのが私

要は、なにかと束縛されるのが嫌なのだ

「男だから」とか、「女だから」という社会的概念に束縛されるのも嫌だし

「○○だからこうでなくてはいけない」とか

最低限、敬意を表すべき場だけは弁えているけれど

私は束縛される側じゃなくて、束縛する側で居たかったんだ

いい歳してガキだねぇ

こんな半端者の私と共に歩ける人なんて、この先現れるのかしらねぇ……？