演技のない正直なセックス

人間におけるセックスは、生物における生殖目的のセックスと異なり、対人コミュニケーションツールとしての役割もある。しかも、そのコミュニケーションは、お互いの通常であれば秘された性器を用いての事なので、従来のコミュニケーションから更に一歩入り込んだものとなっている。

お互いの裸を晒すようなコミュニケーションにも関わらず、高度な駆け引き、恋愛感情に基づく思いやりで、正直に物事が言えない状況に陥る人がいる。そこには、相手がやってくれた事に対して演技で気持ちいいふりをする人がいる。このような行動は、ぱっと見相手に対しての思いやりと見えることもあるが、その行為によって勘違いした相手が、セックスの上達機会を失うという事も引き起こす。

セックスはあくまで主観で快不快で判断されるものであるため、相手の演技があると、正確な相手が本当に気持ちよくなってよがってるか判断できなくなる。これはお互いにとって不幸のはじまりであるといえる。

お互い裸を晒し、性器を用いるセックスにおいて、遠慮や演技は本来不要で、自分が気持ちよくないなら気持ちよくないと正直に言い、お互いで良い方法を考え、それを実施、検証することが、セックスには必要だと思う。