気を付けたいのはドS体質のリスク

人のＤNAには、
Ｓ ：支配することに（指示、命令をする）安心を覚える感覚、
Ｍ：支配されることに（指示、命令をされる）安心を覚える感覚、
その両方があるそうです。
そして、
その優位性と、
幼少～思春期頃までの家庭環境（含む親の育て方）の二つの要素によって
Ｓ体質、Ｍ体質の方向性が見出されるようです。

Ｓ ：支配することに（指示、命令をする）安心を覚える感覚、
Ｍ：支配されることに（指示、命令をされる）安心を覚える感覚、
両方存在するから、組織というが生まれ、組織は育ちます。
もしも、みんながS体質、
もしも、みんながM体質、
・・・だったら、組織はなかなか育ちません。

会社という組織では、
優秀だった人が管理職になったとたんに悩み多き人になってしまう場合、
その人は、M体質だから.....という理屈がそこにあります。
逆に反発の強い人はS体質であり、
昇格するとニコニコ喜び、とたんに命令口調になります。

なので、理想を云えば、
ひとりの人の中の、Ｓ体質とＭ体質の出現する優位性は、
まあ４：６とか、６：４とか...くらいまでの中庸が丁度いいのかもしれません。

＊

気をつけなければいけないのは、
ドＳ体質の人が人の上に立つときです。

これは、男女関係でも同じです。
どちらかが「ドS体質」である場合、その関係は長くは続きません。

ドS体質の人・・・
相手の幸せを願える人ならばいいのですが、
自分の幸せを優先して相手の幸せを後回しにする人の場合、
ドＳ体質の優位性が強調されます。
・パワハラも、
・セクハラも、
・モンスターカスタマ―も.....
いろいろなハラスメントは、そこから生まれます。

そして、
彼らは、おしなべて無責任です。

パワハラの場合は・・・
「これは会社が決めたことだから」「これは規則だから」～
それらを傘にして様々なことを部下に強要します。
一見もっともなことのように聞こえますが、
そこにあるべき上長としての責任を放棄して、
責任の矛先を会社に預けてしまっています。

セクハラの場合の・・・
自分の立場が相手より優位だから（これくらいの性的接触は）大丈夫だろう....
という、とんでもない思い込みは、
相手を尊重する／相手の立場を考えて行動するという、
人としての行動責任を放棄しています。

モンスターカスタマ―の場合は・・・
「お客様は神様なんだぞ！」という傘をかぶり、
自分の責任を回避しようとします。

＊

次の事例も、ドＳ体質が優位に出現したものです。

ニュースで反政府デモに対する警察力の行使が映像に流れることがあります。
警察官がデモ参加者をこん棒で叩いて、逮捕しています。

こういう時の警察官は、とてもドＳ体質が優位になっています。
なぜなら、彼らは
「私は、命令で行動をしているのです」と言うからです。

こういう人たちは、
戦争などで、
捕虜への拷問を躊躇なくできる人たちです。
なぜなら、
「これは隊長の命令です」と、
自己責任を放棄できるからです。
人としては外見は普通でも、
条件が整えば、
平気で残酷になれる人たちです。
怖いです。

＊

さて、SEXの場合・・・・

ドS体質の人は、とても無責任です。
なぜなら、先で述べたように、
サディスティックなSEXの世界は、
相手を苦しめたり傷つけたりしてもかまわない....という見た目の条件が整っているからです。
・・・・・
「いいかい、〇〇ちゃん。SEXにはね、こういう世界があるんだよ、教えてあげるからね」
これは、つまり、
自分の責任ではない、
SEXにはこういう世界があるんだ、
という理屈で、自分の責任を放棄しています。

そして、
ドS体質のその人は、
自分の快感だけに酔うのです。
そんなのは、まともなSEXではありません。

サディスティックの対象にされた方は、
怪我をしてしまう場合もあるようです。
中には、
怪我だけでなく事故になってしまう場合もあって、
世間の記事にならないだけです。
そういうことに平気な人たちです、ドS体質というのは。

＊

男と女の関係はいつも対等から。
・・・・・
そして、
お互いを理解しあうことが大事。
お互いのS体質とM体質の具合を分かりあえれば、
ベッドの中では、
相手がS体質を優位にしたいときには、
自分はM体質を優位にして、
相手がM体質を優位にしたいときには、
自分はS体質を優位にして、
お互いが無意識のうちに、
お互いの体質のバランスをとりながら抱き合えれば、
それがきっと、
ほどよい安心をもたらしてくれる
”いいSEX” なのかな...って思います。

SEXは愛し合うことですから、
お互いを尊重しあって、
お互いを大事にしあって、
お互いが求めるものをお互いに提供しあって、
お互いに心地よくなりたいものです。

本当の安心は、
本当の優しさと、
分かり合うことの中から生まれるものだと、
私は思っています。