趣味は読書、自分について

覚えている人は少なくなり、知らない人は増えているだろうが、工藤静香に「私について」という歌がある。

日曜日の夕刻、フジの「ちびまる子ちゃん」と「サザエさん」をよく連続で見ていた。
最近、見ない。
一緒に住む人は誰もおらず、ペットも植物もいない。
ここ数年、誰かと一緒に夕食を食べたこともない。　
家族がいなくなってから、誰かとふれあうことが、極端に無くなった。
夕方のほのぼのとしたアニメを観てしまうと、より一層自分の孤独感や寂寥感が意識されて、たまらなくなる時があつたので、避けているのだ。
面白うて、やがて寂しき。
種田山頭火か尾崎放哉の句に「咳をしてもひとり」というのがあったが、そんな感じだ。
少し持病はあるが、まだまだ体は動くし、目も耳も衰えてはいるが何とかなっている。
本も読めて、映画も見られる。
贅沢しなければ、何とか食べても行けそうだ。
しかし、変化や希望となると、あまり無い。
結局、本を読むのも現実逃避の手段かもしれない。
自分について、本気で考えるのは、辛いものである。