出会ってしまった（All About 記事リンク引用）

「妻に拒否され10年…ついに不倫へ走ってしまった男性」
http://news.line.me/issue/oa-allabout/fb27003f3492?utm_source=Twitter&utm_medium=share&utm_campaign=none&share_id=WRO08269132299


ふと読んだ、不倫に関するある既婚男性の体験談的な記事。男性目線からの複雑な心境に心が痛んだ。
この記事を読んで、以前、好きになってしまった男性が既婚者（妻子持ち）で、その男性の葛藤が本当に似ていて、ものすごく切なくなった。

出会ってしまった。何故か好きになってしまった。とても惹かれ合って、一緒にいるだけでとにかく心地よかったし、安心した。会えない時は声を聞くだけでとても嬉しかった。ぎゅっと抱きしめ合うとき、優しく体を撫で合うだけで、その先は要らないほど、十分な満足感があった。

女性側が、既婚男性に本気になり、奥さんとの離婚を迫る、というのは良くあるケースのようで、多くの場合、男性は家庭人としての責任と不倫相手からの要求で板挟みになり苦しむことになってしまう。

私は、彼が大好きだけど、一緒に限られた貴重な時間を過ごす時、お互いにとって、癒しの時間であることだけを望んでLINEしたり、お食事したり、時にはホテルに行くし、この男性ともそうだった。

しかし、その男性は、自分自身が妻帯者でありながら、いい加減なことをしているという自責の念と、独身の私にとって、彼との関係を続けることは、何のプラスにもならないから、と、初回のデート後から、「いつかは別れなあかん、出来るだけ連絡控えてみる」、と何度も私に言っていた。

それでも、結局、片道２時間以上かけて、いつも私の住む町まで会いに来てくれた。
奥様に嫉妬することが、本当に全くなかったかと言えば、嘘になる。抱き合ったあと、脇のコーヒーテーブルに移動し、満たされたような柔らかな表情で自宅から持って来たコーヒー豆を挽く彼の姿が何とも愛しく、後ろからそっと抱きついて耳と首に口づけした。時間を気にせず、ゆっくり一緒に１日過ごせたらいいのにな、という気持ちにもなった。

２回目に一緒にホテルに行った帰り、駅まで一緒に歩いていると、意味深なことを言われ、その日の夜遅く、電話があり、以前から聞いてはいたけれど、この記事にあるような葛藤を話してくれた。
「〇〇（私の下の名前）さん、人生において、パートナーは必要や。俺なんか、結婚して、もう何年も性交渉を拒否され、家庭にも居場所がない。それでも、お互いが空気みたいな存在になってもな、ずっと一緒にいたら、絶対の信頼感っていうものはあるんや。」
本当に正直な彼で、そういうところが大好きだった。そういう正直な彼だから大好きだった。

既婚男性として独身女性に出会ってしまった場合、男女それぞれに葛藤があって、ほとんどは、いずれは終えなければならない関係だったりする。でも、好きになってしまったら、その気持ちを抑えないといけないことは、本当に難しく、とても切なくなる。誰かを大事に思えること自体が、とても幸せなことなのに、お互いの不倫に対する考え方との織り合わせも必要になる。永遠のテーマ。


【BGM】Love Affairs ～秘密のデート～　サザンオールスターズ
https://www.youtube.com/watch?v=q6SbWM6qZIg&ab_channel=HideoT.