春よ来い

何だか今年は春が無かった。

いやいや、春は来てくれたのだけれど、此方が、かまってあげられる暇が無かったのだね。

毎年春になるとしてる事、今年は１つもしていない。

のんびり旅に出るチャンス、今年は無かったな。

でも、高校生の人達よりは良いのかも。

ことごとく、この春は色々な物が無くなった。

若いうちは、消失感を慰める術を知らない事が多いから今はどうして良いか分からないだろうけれど、夢が詰まった箱だと思って開いて見たら、物凄い勢いで絶望が吹き出して来てどうして良いか分からないかも知れないけれど、きっと、箱の底に鈍く輝く希望の種が残って居るはずだから、その種をこれから磨いて行って欲しいよね。

今迄生きて来た何倍もこれから生きて行かないといけないのだからさ。

そしたら、又次の春を待てる様にきっとなれるよね。