昔々の事じゃったー。

注文の多い料理店って宮沢賢治の童話に有ったよね、その童話では無いけれど、世の中がバブルで阿波おどりをしていた頃のお話。

当時はSNS等もなかった時代、今は懐かしの伝言ダイヤルでお相手探しをして居ました。
当時は既に自分の性癖をはっきり認識していた私、マニアックな伝言掲示板でお相手を募っておりました。

そんな中、何度か伝言のやり取りをして有った方がおりました。
互いにSMの経験者で有り、伝言のやり取りである程度嗜好も把握して居ました、最後に人と生りを互いに見定める為に待ち合わせて会食をする事となりました。

互いの印象は悪く無い印象でした。
そして会食が終わり、ホテルに移動して、事に及ぼうとした時、兎に角、注文が多い、どっちがSでどっちがMだか分からない位。
私の場合、サディストのS並びにサービスのSも多分に有ると自覚していたので、相手のオーダーをある程度敵えようと思って居ましたが、お相手が満足のMや、マゾヒストのMや、もっともっとのMで無くて、せっかちのSや、過去の体験、メモリーに固執するMでしたので、正直醒めてしまいました。

宮沢賢治のあの童話を思い出す度に若かったあの頃のドタバタとした夜を思い出す。
ちょうどこのお話も、大寒の前後のお話でした。