パートナーとHについて約束

意味がよくわからないので
スルーね

昨日夜から
年下くんが遊びにきたんやけど
いつもと様子が違う

去年のクリスマスを迎える前に
一人の少年が
自らの命を絶った

18歳という
前途明るい未来に満ち溢れた人生を
少年は
自らの手で閉じてしまった

少年は
年下くんの14年付き合った元カノの息子で
幼い頃から成長を見守ってきた
我が子同然の存在だった

元カノは
ある事情で
我が子の自死を知ることも
別れを告げることもできなかった

年下くんは
おととい
元カノの元を訪れ
事実を告げた

冷静に聞いていた彼女だったが
彼は去り際に
閉めたドアの向こうで
発狂せんばかりの
悲鳴を聞いたという

彼の悲しみが
海よりも深いように思えたのは
少年がこの世を去ってから
仕事も手につかず
茫然自失
沈んだ表情を隠そうとしなかったことからも
その悲しみは痛いほどわかった


悲しみの拭えない中
ひんやりとした部屋で
ひとつの布団にくるまり
私たちは交わった

遅めの朝を迎え

食事をとり

テレビを観たり
おしゃべりしたり
まどろんだり

夜は
2人でお鍋をつつきながら過ごした

もう一度
愛してくれてから

彼は
夜空の下

帰って行った