日本が始めた戦争か?

皆様、今晩は。

昨日のログにも書きましたが、安倍首相の真珠湾訪問が発表され、メディアにもその記事が載っています。


そして。


必ず来るな、とは思いましたが、予想に違わず来ましたよ。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161206-00000008-mai-soci

毎日新聞の記事です。

（引用）

＜首相、真珠湾へ＞「戦争ない世界作って」被爆者期待と注文

安倍晋三首相が日米開戦の発端となった地の米ハワイ・真珠湾を訪問してオバマ米大統領とともに犠牲者を慰霊することを表明した５日、オバマ大統領の訪問を５月に受けた被爆地・広島では、戦争のない世界の構築につながることを祈る声が上がった。【山田尚弘、竹内麻子】



　オバマ大統領の広島訪問は、現職の米大統領として初めての行動だった。原爆慰霊碑の前で握手を交わし、「心は通じたと思う」と語った坪井直（すなお）・広島県原爆被害者団体協議会（広島県被団協）理事長（９１）は、「太平洋戦争の始まりは真珠湾攻撃からだった。戦争で失われた人の命を弔うのに国は関係ない。戦争をなくすという思いこそが重要だ。誠意をつくして訪問してほしい」と望んだ。

　坪井さんは１９９７年に真珠湾を訪れ、戦艦アリゾナ号が沈む海に献花した。「米国を憎むはずの被爆者が訪ねてきたというので、ハワイの人たちは私を歓迎してくれた」と振り返る。それだけに「戦後７１年たっての訪問はあまりにも遅すぎる」とも指摘した。

　一方、広島県被団協の箕牧（みまき）智之副理事長（７４）は「久しぶりにいいニュース。真珠湾攻撃から７５年の今年こそ（日本の首相が）行くべきだと思っていた。安倍首相には、日本から始めた戦争であることを心して訪問し、『戦争は絶対にいけない』と感じとって」と話した。（後略）

（引用終わり）

この記事を読み、わしには溜息しか出ません。

74歳にもなりこの認識。「日本から始めた戦争」。米国の主張を受け売りするこの心理は好んで洗脳状態に留まろうとする意志を感じさせます。

今では米国人でさえ、知識層では当時の米国政府は日本軍の攻撃を知りながら現地に警告せず、ことを大きくして世論喚起を狙ったことを理解しています。

そこに至るまでにABCD包囲網で我が国を兵糧攻めし、国家としての運営の道を断ち切り、我が国からの度重なる交渉の提案もすべて無視して開戦へと突進させたのは米国です。


そうした事実を隠ぺいする為、先の大戦後の占領軍の洗脳政策では我が国民は徹底的に自虐史観を植え付けられ、自国は悪であり、誇るべきことなど何もないと信じこまされたのは皆様ご承知の通りです。

普通にものを見て、自分の頭で考えるようにすれば先の大戦は我が国が先に攻撃を仕掛けるよう米国に仕組まれ、我が国はそれに乗らざるを得ない状況であったことは自明です。

それを「日本が始めた戦争」と理解し、吹聴することは米国の陰謀に与し、隠蔽された歴史を永続させる企みに加担することに他なりません。


被爆地の方々が余人に測り難い受難をされたことは理解していますし、気の毒と申し上げるしかありません。

しかし、旧敵国の宣伝を鵜吞みにし、事実を無視してこうしたフィクションを喧伝する行為には国益を損ねるだけの効果しかありません。



戦争を起こさない。当然の願いです。

しかし、現在の国情、国際情勢を見れば、それを安倍首相に願うのは単なる筋違いです。


言うべき相手は習近平しかいないではありませんか。


被爆者として習近平に「『戦争は絶対にいけない』と感じとって」と言ってください、とわしは申し上げたい。



そしてメディア。そんな現実を無視し、さも安倍首相が戦争を起こす意思があるかのようにこうした記事を載せるのは中共から見れば世論操作が成功している証左であり、次の段階へ進むと判断する材料の一つになります。つまり、こうした記事の一つ一つが我が国を戦争に近づけているのです。

いや、正確には中国共産党が我が国の領土に侵攻する決断をする日を近づけているのです。


ま、それが目的でやっているんでしょうが。いや、彼らには操作されている自覚すらないのか。裏で糸を操っている人間以外。



あるフレンドさんが「日本が始めた戦争」という趣旨のログを書いておられ、更にガックリ来ました。留学経験もある、知的な文章を書く女性だったので、尚落胆しました。




いい加減、目を覚ましましょう。こうした外患誘致の文章を垂れ流して何も起こらない体制を築き、維持できているのは誰のお蔭ですか?


当時の世代は、国を守るために命を捨てて戦いました。それは今の我々の世代が平和に生きるためだったのです。

そのことに感謝を忘れないようにしましょう。


日本から始めた戦争、などと外国の宣伝を鵜呑みにする行為はその世代の犠牲を侮辱し、愚弄し、侮蔑する行為です。


その事実に気づき、「戦争を起こすな」と訴えるべき相手は習近平、中国共産党であることを理解する日本人が増えることだけが戦争を遠ざけ、我が国の平和の期間を延長する道です。



皆様、ええ火曜の夜を。