覚えておいてね～、水俣病って

例えば水俣病の場合、

トミエさん

「みんな、よ～く覚えておいてね。

大きな会社や国は、
いつも責任逃れに熱心になるがために、
被害者の私たちを犯罪者のように宣伝するのよ。
街の人たちを使って差別をしてくるのよ。
水俣病は伝染ると言ってくるのよ。

学校の先生も、子供に学校に来なくていいというのよ」


客観性を保ち、
中立を装っている研究者、
科学者は、紛争や対立があるとき、
少し距離をとって、外部者を気取る。

人々を不幸ににするための研究者になったのか。
加害企業や国は、
被害を過小評価して被害補償を逃れようとする。

政治家も労働組合も加害者側に働く。


戦争があり、
広島があり、
長崎があり、
スリーマイル、
チェルノブイリを経験し、

水俣を克服できなかったがゆえ、

同じことを繰り返しています。

国や
自治体
科学者や
マスコミ
学校の先生や
医者までもが、

過去の惨事の反省がないところで、

水俣を繰り返しています。

水俣病とはそういう社会のことなのです。


水俣病は、
病理では、水銀中毒。

水俣病は水俣病が発生する社会現象、

その病理によって、

さらに広がる差別構造、

責任を取らない企業や国の役人たち、

それを,庇う報道や地域社会、それ全体を言うのです。