空虚な自慰、満たし合うセックス

もう何年もセックスはしていない。
相手がいないからに他ならない。
こういう話は、どれだけ仲が良い友達とも、まず、しない。
まるで冗談のように、ポロリとこぼしたりはするけれど。


にこにこぷん、懐かしいね。


この世界をリセットしようと思ってから気持ちが随分と変わったみたいで、まったく性欲がない。
とても不思議だ。
もう一ヶ月ほど、自慰をしていない。
夢精すらしない。
歳だからなのだろうか。
年齢を経るごとに、夢精など、しなくなるのだろうか。
射精しなくなるのだろうか。
ここまで来たら、いったいどれくらいの期間、自慰をしないと夢精するのか、確認したい。
意地でもしないぞ、と思っている。


モヤモヤ、ムカムカ、イライラとして、踠きまくっていた頃は酷かった。
８月は猿のように、無意味に自慰をしていた。
放出後、本当に本当に虚しくて、空虚で、無意味すぎて、凹んだ。
それでも、翌日の夜には、また無意味に、無目的に、精液を吐き出していた。
そうでもしないと、生きていることを感じられなかったのだろうか。
吐き出したところで、生きている実感なんて得られなかったけど。
ただただ虚しさだけが広がったけど。


リセットを意識しはじめてからの、この変化。
空虚ではなく、充実しているのだろうか。
だから、自慰に気持ちが向かないのか。


女性と触れ合いたいという感情はあるけれど、
セックスしたい、満たし合いたいとは思うけど、
街中でスタイルの良い女性や、自分の目が引き寄せられる女性を見ちゃうけど、
自慰に向かう劣情には至らない不思議。


オモテに書いた、この世界を破壊したい、という気持ちと、繋がっているのかな。
健やかに生きるということは、無駄に射精しないってことなのだろうか。


素敵で心地よいセックス、したいもんですね。
許しあえて、委ねられて、信頼して、すべてをさらけ出し合える相手と。
そしてそのまま、くっついて眠りたいね。
そんな日が、遠くない未来に、訪れますように。