友達になって

ある年の１２月、彼女の家に女連中が集まることなり、俺も誘われた。ただ、平日だったので当然仕事があり、いつもの自分なら断っていたはず・・・。

なんでだろう・・・行ったんだ。仕事が終わってから、それも夜中に・・・。

決め手はやっぱり・・・遅くなってもいいから、みんな起きてるから来てほしいな！　という彼女の言葉。

子供へのクリスマスプレゼントのお菓子まで用意して行った。

次の日も仕事・・・行ってもすぐに帰らなきゃいけないのに、疲れてくたくただったのに・・・。雨の中、車を走らせた。

家に行くのはそれが初めてで、道に迷った。居られる時間が少なくなっていく・・・焦る。

なんとか家に着き、笑顔で彼女が出迎えてくれた。

いらっしゃい、久しぶりだね。

逢うのは久しぶり、でも毎日メールをしていたから久しぶりという気はしなかった。

この再会がなかったら、きっと関係が深くなることはなかっただろう・・・お互いに、お互いを求め合うようには。