趣味は読書、ひとりぐらしなのだ

引っ越して二週間。だんだん、慣れて来た。不備なところは、まだまだあるが、ペースが出来て来たのだ。
会社でも、フロアの移動があり、今日(昨日)も休日出勤して、引っ越しの手伝い。
変化の春である。
寮で暮らしていた時は、台所、洗面所、シャワー、トイレが共同でやはり、それなりに不自由はあった。
今は、家に居れば誰に気兼ねもいらない。ひとりが寂しいとか、不便だとかよりもまず自由である。
この自由を享受しながら、新たに生活を創っていくのだ。
客観的にみれば、禍福は糾える縄の如しかもしれないが、幸運を信じて生活するぶんには、何も問題ないだろう。
ちょっと前のテレビで、福島で震災にあって、頑張り続けている老人のドキュメンタリーをやっていた。まず、震災で、一人息子を亡くし、それ以後認知症を発症した老妻の介護を続け、その老妻を、やっと見つけた介護施設に預けて、元気で戻るのを信じて、新築の家を建てるが、その家が完成する前に、妻は亡くなってしまう。後には、一人で住むには大き過ぎ、寂し過ぎる家とローンが残った。
しかし、老人は言うのだ。こうなったら、親戚からでも養子をもらい、この家を残すのだと。そして、頑張るしか仕方ないのだと。
全く、不屈の精神に、頭が下がるし、元気をもらえるのだ。
ただ、僕の心の底には、嫌な自分が常に居て、自分はあの人とは、違うのだと必ず水を差したりするのだが。