隔離(3)

男の人も
びっくりしてました

でも
私を見たら落ち着いたように
部屋の隅っこで座り
私を見つめて何か言いたそうな

「あの～？」
「はい？」
「どうしてここへ？」
「私も分かりません」
「そうですか」
あきらめた様に顔を膝に埋めてしまいました

コトン

小さな窓から二人分の食事が差し出されました

二人ともただ押し黙ってる時間が過ぎ去るだけ

それにしても
なぜここに閉じ込められてるのか
分かりません

ここに来てから何日経つんだろう？

最初は食事で分かりましたが
いつか面倒になり数えない様にしました

それにしても私たち二人がここに居るのか
分かりません

長い時間二人でいると
相手のことが気になり始めるのは不思議な感情です

お互いに話し始めていました