- 名前
- ベソ
- 性別
- ♂
- 年齢
- 64歳
- 住所
- 海外
- 自己紹介
- 我ハ墓守也。
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夕立
2014年08月11日 00:41
昔の夏は暑かった。
いや、今の夏も暑いけど、昔はもっと、肌を焼く暑さがあったように感じる。
それは、ガキの頃の自分がいつも外で遊んでいて、太陽に焼かれる時間が長かったせいなんやろうけど。
でも昔は今のように何処でもエアコンが効いとった訳ではなかったし、夏は夏らしく、ガツンと暑かった記憶がある。
そして夏の暑い日には、必ず降った夕立。
今までジリジリと差していた日が、俄に陰り、
いつの間にか辺りが暗くなり、見上げると厚い雲の下にいる感覚。
そして西の空からグレーになり、やがて辺りを煙らすようにその雨がやって来る。
覚えていますか?
あの、四方から聞こえて来る雨の音。
しとしとではない、バチバチとアスファルトや土を叩く大粒の雨の音。
そしてあの、夕立独特の匂い。
アスファルトやコンクリート、土が雨に一気に濡れて発する、あの匂い。
そして灼熱の太陽に一日照らされ、過熱していたそれらの表面が、一気に冷やされ、結果として生じる水蒸気が大気を過飽和に満たし、雨粒以上に肌に密着するあの感覚。
わしの夏の記憶は、それらの情景と密接に絡み付いています。
それこそが夏の記憶であり、焼けた肌を雨で冷やされる感覚、饐えた汗の臭い、咽るような草いきれと共に強烈に記憶に刻み込まれている風景です。
そうした記憶は、どうも高校生位で途切れているように思えてなりません。
外で過ごす時間が減ったからでしょうか。
わしには、夕立自体が減ったように思えてならないのですが…
皆様に台風被害がなかったことをお祈りします。
もうすぐ、ご先祖様の霊がお戻りになる、特別な時間です。
ご先祖様と、良い対話をお楽しみください。
このウラログへのコメント
> A美さん
夕立の匂いは、夏の暑い日の夕方、打ち水をした舗装路の匂いが周囲から一斉に、漏らさず立ち昇って来る感じやね。
雨上がりの匂いはあの湿った、植物の香り? わしは好きやけどね。
> あまいさん
夏の季語やもんね。我々の文化の一部が確実に失われるね。
気象まで変わるとは、一体どうなってんねん…
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