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ダウンダウン(創作)

2014年02月13日 09:10

フィクションで~す。

金曜の朝、通勤の駅への道すがら、カラスの鳴くのを聞いた。
それは、カラスも鳴くだろう。しかし、何故か気になる。
これまでの人生で、何度かカラスの鳴き声が気になり、その後、親戚やら知人の訃報が思わぬ所からもたらされた。
だから、気のせいと思いながらも、「誰かが…」という気は心に残っていた。
土曜日は雪になり、日曜は街は雪に包まれた。
カラスの事など、迷信だったと忘れていた月曜の夕方、パソコンに向かっていた上司が、驚きの声を上げてから私に問いかけた。
「Hさん知ってる?」
「ああ、あの人の良さそうな、小柄の…」
「そう、死んじやったよ。メール流れてる。明日、通夜だって。」
「だって、まだそんな年じやないし、元気でしたよ」
「原因は書かれてないなぁ」
その一報は、私に少なからず、衝撃を与えた。
「Hさん」はドライバーで、年末の忙しい時に、荷物が大量にあった時、臨時ドライバーとして、私には、ほとんど一台では無理だろうと思える量を何とか工夫し、助手席まで荷物を積んで快く運んでくれた。その元気な様子を思い出した。
火曜日に、詳細がもたらされた。
何と「Hさん」は日曜日に雪掻きをしていて、心筋梗塞になり、亡くなったというのだ。人生には、思わぬことがある。
「Hさん」は私とだいたい同年配。
私には家族が無く、このまま生きて行くつもりだが、自分の最期について、考えでしまった。
今のところ命に関わる病気は無いし、自殺する気は無いが、事故や最悪殺されたりしないとも限らない。
病気か怪我で、どこかに入院するか、或いはアパートの部屋で死体として発見されるか、どこかの路上で、突然死するか、どちらにしても安らかではなさそうだ。
悲観的な未来しか、想像出来ず、全てに対する希望さえ無くなって来る。
ネガティブな考えが支配し、全てが無意味に思えて来る。
「どうせ、死ぬんじゃないか」という身も蓋もない呟きが洩れる。
未来に広がるのが、荒野にしか思えない。
これは、暫く続くだろう。

これはフィクションですよ。

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