- 名前
- ゆり
- 性別
- ♀
- 年齢
- 44歳
- 住所
- 大阪
- 自己紹介
- 気さくなゆりをよろぴく☆ ログも読んでね^^ んでもってアドヴァイスなどもよろぴ♪
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(オモテの続き)創作ショートショート☆「差別はNG・区別はOK」
2013年11月20日 00:47
ふーと俺はため息をついた。こいつは殺人者は何回でも殺人やると思ってるのか?
反省して更生した人はいくらでもいるじゃないか。
そういう差別意識が元殺人者を卑屈にさせて累犯者になったりしちゃうんだよ。
「そんな差別意識は良くないよ。殺人の前科があって反省してる人もいるよ。救助隊に入ったのだって、
その男の罪ほろぼしかもしれないじゃないか」
「これは差別じゃなくて区別だよ。殺人といってもその救助隊の男の場合は連続殺人だ。子供の頃から殺人してて、人数は50人以上だと思う。それも恨みがあったとかじゃなくて、自分の邪魔になるってだけの理由だ。それに口封じのためのその場にいた何十人も一緒に殺してるんだ」
「そんな奴、人の命を露ほどにも思っていない奴がおいそれと改心する?だいたい、そいつは逮捕される前も他の人からは良い人だと思われてたんだ」
「今も好青年っぽいよ。でも表面だけだと思う。またいつ復活するか。だいたいそいつは殺人を悪いと思ってないのが問題なんだ」
「女って、もしそいつの過去の事を知っていてもやっぱりイケメンで雰囲気爽やかな男を好きになるものかと思ってさ」
一気に話したA男を俺はぼんやりと見ていたが、確認のために聞いてみた。
「もしかしたら、その男は高校の英語教師だった人じゃない?生徒からは慕われ、校長からは頼りにされてた名教師。殺人の過去を探ろうとした同僚教師を自殺に見せかけて殺したり、自分が担任してる生徒を皆殺しにしようとした男」
「君も知ってた?あいつの事は有名なんだな。女ってそんな男でもルックス良けりゃ選ぶのかな?」
A男は真面目な面持ちで首をかしげた。
俺は女はそれほど馬鹿じゃないとか何とか言ったような気もするが、はっきり覚えていない。心はその元連続殺人者の事でなく別の事を考えていた。
A男にはもう近寄らないようにしよう。職場でもなるべく関わらないようにしよう、これは差別じゃなく区別だ。
(終わり)
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