南と北の果てで見上げた夜空と明け方の空の箒星達はきっと流れない

一つの命を想う



一つの命を想う
や　願う
ただただ円を

一つの命を想う
や　祈る
心安らかな夜を

一つの命を想う
や　信じる
見つめてきたであろうものを

一つの命を想う
や　愛でる
等しく返す事を



その時私は笑うのか泣くのか
私だけが　知り得ない

その時貴方は笑うのか泣くのか
貴方だけが知り得ない

故に　共に居ようと　想う





花咲く幹は　細く長く
遠く遠くに風鳴らす
彩持つ君は　高く小さく
届け届けと越え枯らす

いずれ散りゆく花咲かせ
体を拡げて泣き濡らす
投げた種子はつゆ知らず
大輪掲げて琴切らす

幹よ幹よ
尚の事　にほへよ