- 名前
- man
- 性別
- ♂
- 年齢
- 66歳
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- 東京
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- 秘密
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人は、一度出会った人間と、一度発した言葉と、二度と別れることはできない。
2013年04月30日 05:05
受け取ったメールの中に、
「パイロットフィッシュ」という本のタイトルが書かれていました。
ここ何年も小説は読んでおらず、気にとめてもいなかったので、
新人文学賞を受賞していたこの作品についてもまったく知りませんでした。
wikipediaで調べてみると、
人は、一度出会った人間と、一度発した言葉と、二度と別れることはできない。
と、ありました。
僕は、6年前に妻を癌で亡くして、
その後につきあっていた女性も一昨年癌で亡くしています。
妻を亡くした後につきあっていた女性は、
高校の時の同級生で歯医者さんでしたが、
僕の最愛の人であり、最大の理解者でした。
わがままで、セクシーで、感受性が強くて、繊細で、傷つきやすい、
でも女性としての包容力にあふれている人でした。
20代の頃には一緒に住んでいたこともありましたが
彼女は家の事情もあり、当時大学講師で将来を嘱望された男性と結婚しました。
5年前、中学の恩師が市長に就任して、就任を祝う会があり、
その席で偶然彼女に再会しました。
20年ぶりでした。
彼女は15年以上前に離婚していて、
2人の娘(当時大学1年と高校2年)を育てずっと独身でいると聞きました。
何度か逢うと、すぐにつきあっていた当時の感覚になって、
惹かれました。
彼女は僕にとって故郷のような存在で、
一緒に居ると、落ち着いて心が満たされました。
何も足りないものが無くなるという感覚でした。
20年前にもそうしていたように、ベッドで横になり、
彼女を背中から包み込むようにしていろいろな話をしました。
思い出話や、歴史の話、
嬉しかったこと楽しかったこと、
腹が立ったこと、
彼女を包み込んでいた僕は、
逆に彼女の言葉と匂い、独特の空気感に包み込まれて、
最高の幸福を感じていました。
それは僕の最も大切な記憶であり宝物です。
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