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「セックスのない恋愛」

2005年08月13日 00:09

突然アイスが食べたくなったエンドウさんはコンビニへと出かけました。
アイスを買う前に立ち読みをしようと思い書籍販売のコーナーへ行ったら、『NANA』の最新刊が発売されているじゃないですか。
本棚の一列を占領しそうな勢いでされている陳列に、人気の高さを感じました。

『NANA』。
もはや説明不要の、女子高生を中心としてカリスマ的人気を誇る少女マンガですね。
9月3日には映画の公開が控えていることもあり、商品としても価値の高い作品であることがわかります。
まあ、往々にしてマンガ原作作品の実写化というのは「イメージが壊れる!」として不安を集めるものですから、果たして成功を収めるかどうかはわかりませんけどね。

そんな『NANA』ですが、エンドウさんも単行本で話を追いかける程度に読者です。
以前から名は耳にしており、機会があれば読んでみたいと思っていたところに妹が友達から借りてきたんですよ。
それをちょっとお兄ちゃんにも貸してみなさいと、又貸ししてもらいファーストコンタクトになりました。そして、はまりました。

内容云々とは別に、ひとつ意表を突かれたことがありました。
セックスの描写があるじゃないですか。
そんなことに驚いてどうすると言うなかれ。自分の持つ少女マンガに対するイメージとは異なる部分だったので意外だったんですよ。

かつて少女マンガは「セックスのない恋愛」を描いていると評されていました。平たく言えばリアルではないということですね。
好いた惚れたの紆余曲折の末に、キスをして結ばれた恋人たちが幸せに暮らしましたというような夢物語
そんなイメージを持ったまま『NANA』に触れたエンドウさんにとって、リアリティのある物語を描いている少女マンガというのは新鮮でした。

夢のような恋物語は確かに嫌味のなくて、少女が夢見るような恋愛の形かもしれませんが、現実はとてもそのように話が展開しません。
仲が深まればセックスという行為に(する・しないは別として)辿り着きますし、人間通しの付き合いですから欺瞞や執着といった暗い側面が現れることもあります。
そういった面を取り払ってキレイカワイイ恋愛の形を示そうとする姿勢が「セックスのない恋愛」と評される要因となったのではないかと思います。
まあ、それは幼年向けの少女マンガを指して言っていたのでしょうけどね。

掲載紙であるCookieを未見なのでなんとも言えないのですが、「セックスのある恋愛」を描いた物語が掲載されてもなんら不思議ではない場所なのでしょう。
姉妹紙であるりぼんと比較すれば読者の年齢層が上がっている関係もあり、需要に見合った供給がなされているといっても良いかもしれません。

ただ、幼年向けの雑誌であるりぼんと言えども、一概に夢物語だけを描いているとは限りません。
エンドウさんは都合がありまして、かれこれ3年程りぼんを購読しているんですよ。
過去には通じていないために動向を語ることはできませんが、ここ3年間における掲載作品の雰囲気には触れてきました。
嫉妬浮気といった側面も描写されますが、どうにも毒のないものであり、マイルドな恋模様が楽しめます。
ですから、セックスの頭文字も出てこないような物語がほとんどです。
「子供が欲しい」などの、行為を暗示させるエピソードはあります。ただ、それはセックスにつながるものではなく、現実感のない希望として捉えられるものです。

しかし、たまにセックスが描かれる作品が登場します。
さすがに露骨なものではありませんし、暗に表現される上にピンポイントでしか描かれません。それでも「セックスのない恋愛」という評を受けていた頃に比べれば大した変化だと思います。
今の日本はいろいろと低年齢化が進んでいるようですから、りぼんが主なターゲット層とする小学生女の子と言えども早熟な子がいるんでしょうね。
時代の変遷に応じて、エンターテイメントも様相を変えていくのだなあ・・・と思った次第でした。

余談ですが、なぜエンドウさんがりぼんを購読しているかと言いますと、付録がたんまりとついている関係でビニール袋や紐で封がされていて立ち読みができないからです。
元々は『NANA』と同様に妹経由で読んでいました。しかし、貸してくれる友達がりぼん子どもっぽいからと買うのをやめたんですね。
暇つぶしに読んでいたものでしたが、当時どうしても続きが気になる作品があり、仕方がないから自分で買うかと思ったのが始まりでした。そして、惰性で今日まで購入を続けているのです。
読後は妹にあげてしまうとはいえ、図らずしも、いわゆるりぼんっ子を名乗ってもいいぐらいのキャリアを得てしまいました。
微妙な心境です。

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