ベターハーフとの出逢い<ｴﾋﾟﾛｰｸﾞ>

前回の続きを書きます。

彼と結ばれたことを、とても幸せに想う気持ちと、
越えてはいけない一線を越えてしまった怖さが
入り混じりながらも、体中に彼の感触が熱を帯びて
鮮明に残っていて、数日は夢心地でした。

彼は、誰に何を言われても、たとえ、私が受け入れなくても、
この気持ちを貫く、というくらい、想いが深くなっていたようです。
どうしてそんなに、私のことを想ってくれるのか不思議でした。

こんな私たちの別れは、突然でした。
口喧嘩とも言えないくらいの、些細なやりとりの中で、
私はなぜか、今がチャンスかもしれない･･･と思い、
一切の連絡をしばらく絶ちました。
そして、私から彼に別れを告げました。

本当に、大好きで、とても幸せな時でした。
このまま、ずっと一緒にいられたらいいのに･･･と
本気で思っていました。本気だからこそ、いろんなことを考えました。

その上で、このままでいることはお互いにも、
周囲の人にも、よくないと判断したんです。

彼はきっと、何がなんだかわからなかったでしょう。
今考えると、とても酷いことをしたと思います。
話したくても話せない、聞きたくても聞けない、
何もできないまま、別れることになるなんて、
いつまでも納得ができずに、苦しむばかりですよね。。。

私は、その恋が終わって、
人を好きになることに臆病になりました。
心のどこかでは、彼のことを、好きなままなんだろうな、
と思います。

ひとつになれなかった二人は、
本当のベターハーフではなかったんだと思います。
でも、今でも、ピッタリとはまる心と体が忘れられません。