秋のＳＥＸ

今はもう秋。秋分を過ぎてこれからはどんどん日が短くなり気温も下がってきます。中国古来の考え方では秋～冬は収蔵の季節で、この時期に精気をしっかり養っておかないと翌年の春夏に体調を崩すといわれています。ある中国医学の専門家は、この時期は過度のセックスを控えるよう注意を促しています。

　　「秋～冬の時期、特に季節の変わり目などに性欲に任せた節操のないセックスを行うと、体内の精気が発散されてしまい、体の抵抗力が落ちて病気にかかりやすくなります」　　

　　浙江中医薬大学付属第2病院の呂副院長は、このように説明しています。また、同時に「一方的なセックスは互いに生理的・心理的ストレスを生み、セックスの質が下がります」と指摘し、セックスの数を減らすとともに、1回1回の営みを充実させ互いに満足のいく内容にすることが必要、と説明しています。さらに、これからの時期は空気が乾燥し、体内の液体（津液）も不足しがちなため、性器が損傷しやすいとのこと。せっかくの営みが台無しにならないよう、事前にたくさん水を飲み、愛撫などの前戯を長めに取る事が大切とも語っています。

　　もちろん、気をつけなければいけないのはセックスだけではありません。「特に中高年の人はこの時期に心蔵や脳の血管に異常をきたすリスクが高くなります。気管支炎や喘息など呼吸器系の病気も、冷たい空気が粘膜を刺激して悪化する可能性があります」とのことで、「減塩、低脂肪、高たんぱく、高ビタミン」の食事を心がけ、果物や野菜など肺を潤し強くする食物を多く摂るようにしたほうがいいそうです。