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アンダー ザ ローズ
2012年08月19日 02:22
まんがのはなし。
ネタバレあり。
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Under the Rose アンダー ザローズ / 船戸明里
19世紀イギリス。ロウランド伯爵家の出来事を描く。
ロウランド伯爵の子供は8人。上4人が嫡子。姓はそのままロウランド。
妾の子が二人ずつ。キング姓とスタンリー姓の庶子。
絵は綺麗だけど、内容はダークなところも多く、気分が悪くなる描写もあるかも。
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冬の章では、妾の子のライナス・キングが、たったひとりで母親の不審死を確かめる話。
母親は没落貴族で、伯爵の財力を頼りに妾となったが家の中で「事故死」をした。
ライナスは元公爵家の育ちであるため、貴族としての育ちが邪魔をして、「捜査」が進まない。
またライナスには絶対にバレてはいけない秘密があった。
自分の父親は伯爵ではなく、母親の浮気相手であるという疑惑を持っていること。
もしそれが気取られれば、家を追い出され、自分は身分を失うだろう。
ライナスは決して善良ではない。
最終的に母親の死因を突き止めるわけですが。
春の章では、新しく雇われた家庭教師のレイチェルが主人公。
庶民生まれのため、貴族子弟に対して厳しくしつけることができない。
正しいことを言っても「使用人のぶんざいで!」と見下されたり、貴族たちと同列の居住空間が与えられることへの、他の使用人達からの嫉妬。
レイチェルは敬虔で保守的。
古典の女性教師のイメージそのままで、もちろん有能、そして美しく魅力的。
だが、それはトラブルのもとにもなる。
伯爵の息子から言い寄られたり、そして・・・。
伯爵の息子ウィリアムが、家庭教師であり使用人でもあるレイチェルを無理やりて手篭めにして、その後の関係を続け、レイチェルがだんだん受け入れるようになる様子とか、読者の突き放し方があんまりすぎる。見てられない。
その伯爵の息子は○んで欲しいです!
と思ってたら話の展開がなんか変わってきて・・・。
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その辺の話をもう少し詳しく書いてみる。
完全にネタバレです。
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保守的で家族愛など常識的なことを口にするレイチェルは、その発言の一つ一つが、伯爵と正妻との間の溝を浮き彫りにしてしまう。
ウィリアムはレイチェルを黙らせるために何度もおせっかいを拒絶していた。
レイチェルは「妻と夫は仲良くするべき。愛情が冷めたと言っても最初は愛しあっていたんだから。子供を4人生んでるのがその証拠ですよ」
そのあとウィリアムはレイチェルに暴行を加える。
レイチェルは逃げることも訴え出ることもできずに、嵐が通り過ぎさるのを待つばかり。
暴力には屈しないと信じていたレイチェルだったが、ウィリアムの執拗なやり方に心が折れかける。
レイチェルは、ウィリアムの歪んだ心は母親の偏愛のせいだ、と思う。
伯爵がウィリアムの母である正妻に優しくすれば、ウイリアムは母親から開放され、家庭教師に陰湿ないじめをすることもなくなるだろう。
レイチェルはウィリアムの静止や嫌がらせにもめげずに伯爵に働きかけ、正妻と話し合いの場を作る。
そしてまさかの展開。
冷えた関係の伯爵と正妻。
レイチェルの勧めで伯爵が正妻にアプローチ。
正妻は、馬車で出かけたいと言う。
「本当ですか!?」
伯爵は大喜び。
正妻もいそいそと準備をする。
その様子を見て、やっぱり家族は仲良くするべき、と思うレイチェル。
しかし。
夫婦お互いの愛情を改めて確かめあうはずが、伯爵も正妻も表向きは子供がたくさんいる優しい父と母だが、本当はお互い愛しあっていなかったことが発覚。
ただの政略結婚。
子供を生んだのはただの義務。
正妻は結婚前から、誰にでも好かれるような紳士である伯爵に生理的な嫌悪感を抱き、その気持ちが変わることがなかった。
いつでも正妻に優しくふるまう伯爵も、ずっと愛されてないことを苦痛に思っていて、すでに心が完全に離れているのを自覚してしまった。
ウィリアムはそうなることがわかっていたので、完全な破局を避けるために、父が愛人をつくり、母が自室に引きこもっている、歪んだ今の状況、今の微妙な距離感を保とうとしていたのだった。
父や母の興味がどうであれ「伯爵家」を維持するためには伯爵の息子たちが成人するまでは、家庭が崩壊してはならないというわけだ。
牧師の娘で純真無垢なレイチェルは、教養はあるものの男女間の機微については無知であったため、伯爵家を崩壊させてしまった。
ウィリアムは、男と女が必ずしも愛し合っているわけではない、とレイチェルを説き伏せ、脅し、あきらめさせるためにひどいことをしてきたが、結果として無駄になってしまった。
伯爵は、もはや伯爵家に未練はないと、家を捨て、愛人マーガレット・スタンリーとその家族を連れて駆け落ち逃避行。
正妻は、自分が捨てられたらどうしようとオロオロ。
領主である伯爵が消えてしまったため、時間がたつにつれ領内でも不穏な空気。
ウィリアムたち残った子供は若すぎて領主代行としての仕事が十分にできない。収入が途絶える。
伯爵は帰還するのか・・・?
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コミックスで読んだだけなので詳しくは知らないが、現在も連載中のようだ。
続き読みたい。
今のペースだと完結するのは10年後くらいかなー?
上記のように、内容はかなりエグいです。
そのため、面白いけど、友達や知り合いに勧められません。
気分が悪くなるシーンも多いです。
一方で絵は綺麗で読みやすく、キャラも分かりやすい。
レイチェルを調教していく描写ですが、Hシーンは少女漫画特有の「雰囲気エッチ」です。
直接はもちろん、セックスしたという発言もありません。
ドラクエの「昨夜はお楽しみでしたね」みたいなー。
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書くの疲れた。このへんで。
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