セルフフェラ

「兄は昨年、童貞をこじらせて、亡くなりました」

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それはそれとして、あまりにもモテないでいると、正常ではなくなることがあります。

夏なのにマフラーを身に着けるような奇行等、外見や行動や思考回路が常識を逸脱してしまいます。

先日、彼女いない歴＝年齢　の知人と、飲みに行きました。

「うまくいかないサイクル」にどっぷり漬かっている、という話をしました。

うまくいかないから自信がない　→　自信がないからうまくいかない　→繰り返し


深刻な悩みのようです。

簡単に解決するようなことでもないので、バカ話をして明るく過ごそうと思っていると、相手も同じ気持ちだったようで、とりとめも無い、くだらない話で盛り上がりました。

「セルフフェラって知ってる？」

「なにそれ」

「自分の口で自分のちんこをしゃぶるの」

「気持ち悪いこと言うなよ」

「女にしてもらえないなら自分でするしかないだろ」

「やったのかよ」

「普通のオナニーはやり尽くしちゃったよ」

「まぁそうだな、」

「手の１０倍は気持ちいいぜ」

「マジかよ」


言うまでも無いですが、セルフフェラっていうのは架空の話です。
自分のちんこをくわえてフェラするのは、人間の体の都合上、絶対に出来ません。

「肩の関節を外して縄抜けをする」というのと同じです。
関節を外したら気を失うほどの激痛ですから、縄抜けどころじゃない。

仮に、セルフフェラを試そうと、ものすごく体が柔らかい人が、じぶんのおちんちんに顔が届いたとしても、首が動かせません。
気持ちいいどころか、苦しいだけです。


と、そんなネタを笑い話として話をしてみたわけです。

ところが数日後、知人が入院したという話を聞きました。

どういうわけか背骨を折ったそうです。


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