翼を手に入れる前　４

ウチは天使の羽を手に入れることにした。

ウチの甘さを背負って行く。

ウチは強くなりたいと願った。



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翼を手に入れる事にした。

そのデザインを決め、

予定を立てた。





一日で完成は難しい。

期間を空けて、

完成させていく。






自分の予定と

翼を手に入れる

予定を織り込んでいく。









『　傷は　ほとんど、治ったね。

　tatooしたら　判らなくなるよ。　』

　　



「この傷も、もう、２週間以上、経ってるし　大丈夫や」


















記念すべき日を

控えていた　日曜の

朝、











突然の来客















「おはようございます。住之江警察の者ですけど…」







　えっ、警察って？　　　何か？
　
　チェーンロックを掛けたまま、　　鍵を開けた。

『　警察が何か？　』












「ネコマルさんですね？

　西本聡(仮名)さんってご存知ですね。

　暴行を受けたという、被害届が出てまして、

　お話しをお伺いしたいのです。
　
　えー、とりあえず、開けて貰えます？」













警察手帳を確認して、　　鍵を開けると、


警察官が大勢、ドアの向こうにいた。









「　これ、捜査令状ね。　　　　　読み上げるから聞いていて下さい。」











そう言って、　　令状を読み上げた。











暴行傷害の疑いと、それを裏付けるための、

家宅捜索が裁判所の許可を得ているという。














そう言って、土足のまま、８人の警察官が　家に上がって

家中の引き出しから、押入れをあさりはじめた。













突然、警察官が、ウチの部屋の中から、

何を探すというのか。













一人の警察官が、話しながら、部屋の中をあさっていた。







なぁ、武道してるんやろ？





何してるん？柔道？






へー、柔道では大会とか出たん？






段とかは取ったん？






どこで習ったん？







他には？







シュート？　えっ？　サッカー？








総合格闘技？？？









どこ？　どこにそのジムはあるん？








そういったとこのアドレス教えてよ。











他には？　　他には、どんな武術をならったん？






　





















彼らは、持ってきたダンボールに

いくつかの　メモや　ノート、　パソコン　　カメラ　　などを入れていった。












ウチは、あのカレが　被害届を出した事が　　　　信じられなかった。







ウチの平手打ちに対して、被害届？







逆なんちゃうの？







被害届を出すとしたら、それはウチなんちゃうの？













痛くもない、腹を探られる。

気分のえぇもんちゃうなぁ…。











昼ごはん、何にしよか。











この人らも、大変やなぁ。
























あの、ネコマルさん、

今回の件で、署に来て欲しいんやけど

来て貰えるかな。








それは任意ってことなん？










いや、逮捕状があるから、支度して貰える？

洗面道具と着替え、準備して。











えっ、逮捕？










そ、他人に怪我を負わせて、

それも武道の心得がある人が

アカンやろ？