礫

礫は道端の小石の事。


時に礫のように
誰にも気に留められることのない
何も感じる事のない
そんな気持ちになりたくなる。

心を閉ざして何も感じないようにしたくなる。

何も考えなければ、
何も思わなければ、
自分が苦しまずにすむ。


でもそんな礫でさえ
流されて流されて
角が取れれば

丸くてきれいな小石にだってなれる。

人を傷つけるだけじゃなく
人を楽しませる事が出来るようになる。

はじめは仮初めであったものが
そのものの本質になって行く。

道端の礫にだって花にだって
誰かのために
自分のために
できる事はあるんだ。


なんかそういう事を考えてしまう物語をひさしぶりに見ました。

考えさせられるけど
見ていてつらい事もあるけど

僕はそんな話が好きだ。
誰が何と言おうが好きだ。