セックスについて

セックスの時は相手に頼むのがいい。

精一杯相手に頼むといい。

下手から頼まれて、絶対の服従心を向けてくれて、信頼してくれていたら。


そういう状態で頼まれたら、セックスしてあげてもいいかなと思う。


でも「お前もしたいと思っているんだろ？」とか「気持ちよくしてあげるから」とか「愛しているから」とかそんな理由で乗せられたくはない。

人に何か“される”ことは嫌いだ。

“させられる”のはもっと嫌だ。


私がその時したい訳ではないのだから。

してもらいたい時はこちらから言うだろう。


上手いことを言って相手をその気にさせようとする“Ｓ”は小悪だと思った。

そこまで相手の全責任を負えると思っているのだろうか？



流されながらも、自我が希薄な時期はそれで良かった。

相手が喜んでくれるから、愛を感じられるから、例え乗せられていたとしてもそれが愛情だと思えた。

でも私は本当にしたかったのだろうか？


私は自分がセックスをしたいからと言って相手の体を使うことはしたくない。

例え承諾があったとしても自分の欲望の為に相手を使うことが出来るのだろうか。

それを受け止めたくないために“愛”という言葉で中和させているだけではないのか。


もしセックスしてくれたなら相手に精一杯のお礼をするべきだ。

性的なことをしたいのは相手ではなく、紛れもなく自分なのだから。



もし人間として尊重していたら、安易にセックスは出来ないと思う。

寧ろ性的なこと自体を出来なくなるのでは。

“相手に何かする”ということは怖いことだ。

一緒にゲームしよう、とか一緒カラオケしようとは訳が違う。

寧ろゲーム機が相手の体、マイクが生き物だと考えらるだろう。

相手の体で遊ぼうよと言うことなのだ。


私は人間で遊ぶということがどうもよくわからない。

私は性を相手に求めない。


もししたいなら相手の目の前で自慰をするといいだろう。

勿論よい顔で。

あまり気は乗らないが。

純粋にこの人素敵だなと思う。思うだけ。


例え性的なことをしなくても愛情を表現しながら仲良くいられる友人関係。それが私の理想だ。


きっと私が男でも同じことを考えると思う。