- 名前
- RYU
- 性別
- ♂
- 年齢
- 74歳
- 住所
- 海外
- 自己紹介
- Hなおじさんではなく「おじさま」何回もはムリだけど 指で、手で、舌で、息で、言葉で、...
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再掲 14th Roppongi Part 1
2011年10月22日 22:21
(六本木にの淫靡で上品なハプニングバーがありました。またも時間稼ぎの再掲です。すみません多忙で…)
14th Roppongi Part 1
再開発の話が巻き起こっても
まだ防衛庁があった頃だ。
六本木の交差点から10分ほど。
あの喧騒から離れ、
なぜか都心に残された米軍の施設に近いそこは
ようやく八時になろうとしている時間帯なのに
人通りは決して多くなかった。
海外にいるのをさいわいとばかりに
ただれた日々を送った後に
日本に帰った悪友がいる。
その彼の勧めで久々の日本の夜を
ハプニングバーに
同行することになった。
かつては、はじめのころのカップル喫茶で
スカートとTバックを
足首までおろして指を使い
向かいの注目を意識しながら
フェラチオを続ける
という経験が何度かあったから
その発達形としてのこの種の場所に
さして抵抗はなかった。
だが、未知の世界への期待がないと言えば嘘になる。
高級マンションのエレベーターは
昇りではなく下り。
B1の表示はまさに地下クラブの趣だ。
固くガードされた入り口と誰何の重々しさに、
カップル喫茶の安っぽさは微塵もなく
キューブリックの名作
「アイズワイドシャット」を連想してしまう。
だが既会員である友人の紹介もあって
身元照会は案外簡単だった。
当然だが、メンバーフィーは高め。
それに単独男性の利用料金が追加される。
こんなプライスポリシーで
客の選択を図っているのかも知れない。
時間が早いせいかバーテンの他には
陽気に談笑する男性客二人と、
むっつりと黙り込んでいる男一人。
大きなカウンターのあるメインフロアは
間接照明が程よくやわらかく
あくまで上品な雰囲気だった。
そのカウンターの反対側にはソファ席が少し。
ライトアップされたトルソが並んで
いかにも妖しげなプレイスーツにだけ
華やかな色彩がこぼれている。
興がのれば
この気取ったスペースが
過激な性交の場、露出の場に変貌する、
という。
事実、カウンターに置かれた何冊ものアルバムには
そのカウンターの上で犬のように
尻と性器をむき出しにし
露出オナニーに狂う女性の姿が
コレクションされていた。
どの写真も眼線に黒など入れてなく
どの女性も美人のうえに
恍惚の表情を浮かべている。
必要以上に大きいカウンターは
露出性交の舞台であり、
性の相手を募る
キャットウォークの役目も果たしているのだ。
後ろのソファ席は
カウンターから注がれる視線
そして時には乱入してくる大勢の
舌や指を受けながら
ひとときの性によがり狂う場所になるという。
周囲に陳列されたトルソーの妖しい下着は
そんなときに貸し出されるのだ。
螺旋階段があってさらに地下のB2があった。
一方は貴重品を保管するロッカールーム。
そして他方は
露出性交のためのスペースになっていた。
カップルだけが入れる
穴倉のような場所もあったが
そことて、行為がのぞき見できるようなつくり。
ひとたび行為が始まると、
さりげなく上品な雰囲気は一転して
妖しい男女交歓の場に
変貌するようになっていた。
全体の造りや雰囲気を知った上で
カウンターに座る。
バーテンでもある店長によれば
ハプニングバーはまさにハプニング。
意外性の玉手箱を開けるのはあくまで女性。
女性の気分次第で
SMショーになるときもあれば
めちゃくちゃな乱交の場になることもある。
かと思えば、そのまま静かなバーで
終わってしまうこともあると言う。
風俗ではないのだから
それはそれで面白そうだった。
友人は離れた席に座って
もう一人のバーテンと話していた。
9時少し前に中年の男性と
20代前半の若い女性が入ってきた。
ギョーカイを彷彿させる男は
いかにもこの環境に慣れていたようだが
女性は明らかに緊張していた。
なぜかシャツを脱ぎランニングになった男性が
しきりに女性を口説いている。
「縄」「鞭」という言葉が聞こえてきたから
そのてのカップルなのかも知れない。
しばらくやりとりがあった末に
このカップルは螺旋階段に消えた。
後を追うように友人も下に向かう。
こちらの隣に座っていた若い男が友人の後を追う。
どうやら「見学」に向かったらしい。
その後、登場したのは
学校の先生か役人のようなカチカチのオヤジ。
全身から「変態」がにじみ出ているようで
きっと「のぞきながらの自慰」専門なのだろう。
案の定、カウンターに座りもせずに
階下に下りていった。
間をおかず、いかにも六本木らしく外人一人。
これも通い詰めの客のようだった。
明らかに女性単独の客を狙っている。
陽気な二人と友人はともかく
あとの連中は、
ハプニングバーより
SMクラブの方が似合いそうだった。
そんなこんなで9時を過ぎるころには
ともかく客の数だけは増えてきた。
明らかに男性偏重だったが、
こんな日もたまにあるのだそうだ。
カップルを追って下に降りていった連中は
まだ戻ってこない。
いささかレイプ気味に
女性とつながっているさまに
自分たちも興奮しているのだろうか。
外人と陽気な二人とこちらだけが座るメインフロアに
やがて待望の女性が一人で入ってきた。
明らかに常連。
秘書らしきOL。
スレンダーな身体にスーツが決まっていた。
陽気な二人と軽く挨拶を交わすが
明らかに外人はイヤだったらしく
話しかけるのを無視して
隣の席に滑り込んできた。
外人は憮然として階下に下りて行った。
立ち上がる香りに記憶があった。
長い付き合いの末に
レズに絡めとられてしまった
女が愛用していたコロンだった。
「この香水・・・」
という問いかけに
「アクア・デ」
と女が口を開き
「ジーオ。」
とこちらが引きとった。
「よく知ってる。」
「たまたま。」
もともとあまりしゃべるほうではない。
女もそうだった。
ぽつり、ぽつりとしか話が進まない。
なのに二人の間の空気は
確実に濃度を増していた。
「シガリロ吸う女性始めて見た。」
「好きなの。へんでしょ。」
「あなたは」
「吸わない。やめた。」
会話がとぎれた次の瞬間には
もう唇を重ねていた。
舌が絡まる。
唾液が交わされる。
歯が軽く触れ合う。
「ごめんね。タバコのにおい。」
「とんでもない。刺激的だよ。」
そしてまたねっとりとしたキス。
手は既にスーツの下に入り
パンティをずらして、
じっとりと濡れた性器の中に
入り込んでいた。
無言。
だが寄せられた眉とかすかに開いた口で
感触を味わっているのがわかる。
しばらく中指でかきまわした後、
その濡れた指を抜いて、女の目の前でしゃぶった。
「バカ…」
と言いいながら
でも、まんざらでもない様子で、にらみながら
「私、着替えてこようかな」と言って、
トルソの衣装のひとつを指定する。
薄いジョーゼットで
身体の線がすべて透けるガウンと
ひどく切り詰めたTバックのコンビネーションだった。
はじめてのハプニングバーにしては
いささか美味な夜はこうして始まった。
(続く)
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