- 名前
- みえだ
- 性別
- ♀
- 年齢
- 53歳
- 住所
- 神奈川
- 自己紹介
- 愛猫によく脚などを、舐められています。年齢の割には若いです。ミニスカートかショートパ...
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別に何もないけど
2011年07月09日 23:05
昨日は外来が終わると、回診以外は研究室にいた。何とも言えない虚脱感…。
時々この症状が出る。俗に言ううつ病や自律神経失調症の前兆。
今や3人に1人、つまり家族のうち1人はかかる症状だけど、初期に処置すれば風邪のようにすぐに治るが、殆どがひどくなってからの処置が現状。
仲のいい看護師に頼んで、向精神剤を薬局から持ってきてもらった。
『みえだ先生の大好きなタマゴサンドも置いておきますね』
『ありがとう。お茶いれるから、飲んでいってね』
『じゃあお昼ここで食べていいですか?』
『もちろん』
この看護師は前任の病院からの付き合いで、時々飲みにも行く。
その時、さえぐさ君が来た。
『後で来ます』
『大丈夫だよ。彼女は私が1番信頼してる、看護師さんだから』
『いいんっすか?女同士の話の最中じゃないんっすか?』
『形成のさえぐさ先生ですよね?イケメン投票の』
順ちゃん(看護師)はまじまじとさえぐさ君を見ている。科が違うと接点がないから、無理もない。
『恥ずかしいから、そんなに見ないで下さいっすよ』
『本当ね。クールな顔にシャイな一面があると、投票のコメントにあったけど』
『投票って?』
『看護師の間でやってるんですよ。院内全科のドクターが対象のイケメン投票。先生はNo.1です』
『参ったなぁ。俺、三枚目っすよ』
さえぐさ君は顔を真っ赤にして、お茶を一気に飲んだ。
『あぢぃ~』
順ちゃんと私は大笑い。ちょっと茶目っ気があるところが、彼のいいところ。
お昼を食べ終わると、いつものようにさえぐさ君と二人きりになった。
『ごめん、調子悪いから横になるね』
『風邪っすか?』
『精神的なもの』
『…俺のせい?』
『違うよ。時々あるんだ』
私の横にさえぐさ君が潜り込んで来た。
『イケメンNo.1の腕枕どうぞ』
『…1人で寝かせて』
『分かったけど、大丈夫っすか?本当に』
『薬が効けば大丈夫』
心配そうにさえぐさ君が見つめている。あまりこんな私の姿は見せたくない。会話をするのも億劫なくらい、虚脱感が全身を走る。
気が付いた時には彼はいなかったが、再び眠りについた。
このウラログへのコメント
何だかんだ言って幸せそうですな!! 羨ましい限りです・・・
> たんちゃんさん
家も職場も同じなので、息抜きが出来ないのも現状です
自分の体は自分が一番良く知ってる。でも、余り薬に頼らない方が良いのでは?余計な事かな?
> みちぼ-さん
おっしゃる通りです。精神科の薬は特に副作用が多いので、普段は飲まないですね
> なおきさん
三枚目No.1とも言えます。薬はエマージェンシーの時だけです
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