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オモテの続き 原発30㎞圏内の真相

2011年05月02日 01:12

撮影先は気仙沼いわき市南相馬市東松島市などである。


T田カメラマンはフリーであるメリットを活かして原発圏内30㎞以内にも入って写真を撮っている。原発10㎞以内になると、瓦礫の山もひどいものである。


テレビニュースで瓦礫の山を片付けている自衛隊員の姿が映っているが、原発近い場所へは自衛隊も近づかず、その荒れ具合は生易しいものではない。


その付近の住民と話したところ、住民の方曰く「俺達は国からも行政からも見離されたんじゃないかと思うよ。報道でもこの地域は全然出てないみたい。もう被爆は仕方ないとしてもこれからの差別が心配だ。それにここを出て避難地に行ってもこれからどうやって生きていけばいいか見通しがないよ」と。T田カメラマンは自分達、外側に人間が国や行政に訴えかける、そういう人たちが大勢いるから気を強く持ってと話して名刺を渡したそうである。

参加者の方々も私も彼の話に聞き入っていた。いかに一般報道が上っ面の報道しかしていないかよくわかる。

そして、時間半ばの頃、T田カメラマンが一息ついて話し出した。「衝撃的な写真に弱い人はいますか?これから少しキツイ写真を出します。人間や動物の死体写真です。苦手な人は下を向いて見ないようにしてください」と言いながら、手元のパソコンキーを押して映像を変えた。そこには飼い主が避難地に行くために置き去りになったのであろうと思われる、腐敗して骨がむき出しになっている牛が映っていた。

こうやって大写しで見ると、筆舌にできない恐ろしさを感じる。次に映ったのは瓦礫の山に横たわっている人間何体かの遺体である。こちらも腐敗してひどい状態であった。


私は心が締め付けられ涙が溢れてきた。このまま放置されているんだ。瓦礫の山だけじゃない、遺体もほったらかしになっているんだ。この遺体の中には不明者となっていて探されている人もいるんだ。

(続く)

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