- 名前
- 臣
- 性別
- ♂
- 年齢
- 37歳
- 住所
- 兵庫
- 自己紹介
- モテないです。 露骨なエロトークも微妙に苦手。 ログは基本的に毒か日常。 だったはず...
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届けない声(2)終
2011年04月02日 03:58
彼女との電話が減った。
回数的なモノだけではない、電話する「時間」が、だ。
元より俺はグダグダ話すタイプだった、切り際が分からないタイプだった。
三十分は余裕で超えていた、時間単位で話すことも多かった。
冷静になって考えると彼女にとっては迷惑だったのかもしれない。
今、たまに電話すると5~10分あるかどうか位だろう。
今の彼女の職場は朝が早い、だから早く寝ているのだろう。
…そんなことはない、少なくとも家で友人と酒を飲む日は遅い。そもそも、彼女がいつ寝ていつ起きるのか知っているのか?
シラナイ
携帯を変えてから音が拾い難くなったから、話難いのだろう。
…わざわざ聞いて、他の友人とは普通に話せていると言われたよな?
タシカニキイタ
…何かしらの対応は?メールは?
ナイ コナイ
…俺が携帯用のイヤホン買うよ!って言った時の反応は?
フーン
…その後連絡は?
ヘッタ
最近電話を切る時は必ず「今から出かけてくる」か「家事終わらせてくる」か「お手洗い行って来る」完全にテンプレートだ。
でも「後で掛けなおす」と言う時だってある。
カカッテキタコトナイダロ
本当は分かっている。出かけるのはまだ外に居る音だってするしいい、だけどお手洗いに行くって言うのは確実に言い訳なんだと。
何もしていない俺は話す事がない、だから最近は沈黙してから無理に話題を繋ぐことが多い。
元から俺が独りで喋ってる様なことが多かった、彼女も感じているはずだ、話難いと。
前はどんな風に話していたのだろう?どうしたら自然に話せていたのだろう?分からない、分からナイ、ワカラナイ…
俺は弱くて脆い。
今の状況に限界を感じていた。
もう大分前から別れることは考えていた、相手の負担になっているのは間違いない、彼女の大事な時間を浪費させていいのかと。
元々好意が先行して付き合っていたのだ、それがなくなれば限界なのだ。
いや、本当は「限界を知らされていた」
シリタクナイ
彼女が突然に恋愛運を気にしだした時期があった、雑誌を見ても御神籤を引いても
イヤダ
彼女の友人から「別れた方がいい」「距離を置いた方がいい」と言われているのを聞いた。
モウイヤダ…
ふと現実を見る。
ミタクナイ、イヤダ!イヤダイヤダイヤ
これは殆ど最後通告なのだろう。
そして俺は最低の人間だ、この状況を見て
「彼女を浮気を疑ってしまっている」
全ての状況が彼女と別れるべきだと語っている、俺だって分かっているはずだ。
連絡のない間に別れる覚悟を決めているはずなのだ。
しかし彼女からの連絡が来る度に安堵し、腹に据えたはずの覚悟がなくなってしまっている。
だが俺はキレイな人間ではない。別れたくないのには確実に自分の事情・気持ちが含まれているのだ。
この日記は愚かな自分への自戒の念を込めて書いている。だからこそハッキリ書こう、率直な気持ちを、俺の本音を。
(手に余る彼女、俺には勿体無い。)
だが手放したくない、俺「が」勿体ないと感じている、これを逃すと今以上は望めない。
(彼女からの連絡で落ち着く。)
現実とのパイプとして求めている。彼女を失えば、俺「が」潰れてしまう。
こうして文にすると愚かで、独善的で、そしてこの上なく滑稽だ…
俺は臆病だ。
この気持ちを声にして彼女に伝えられない。
別れようという言葉すらも声に出せない。
自分が他人なら間違いなく「別れとけ」と言うだろう。
この日記を最後まで読んでくれた「あなた」がもし居るのならば、「あなた」はどう思っただろうか?
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