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官能小説・・初夜の海2

2011年03月29日 11:18

宮島健夫の官能小説 初夜の海 巻の1 一節

諒は明子と処女の営みに没頭し、最後の動きに入っていた。


つづき
(ひょっとすると、この子は最初の今、一つのの頂点を迎えることができるのではないか)
という希望が湧き、それに賭けたい気持ちになっていた。

それを導きだすために、なるべく刺激を少なくしようとしてきた努力を捨ててい、自然にふるまうことにした。

明子ももううめかず、はげしい呼吸がそれにとってかわった。動きながら、諒は乳首愛撫を加える。その小さなピンクの芽に触れるようにからだを少し上にずらせた。

諒も上昇しつつあった。
(ゴムを使わなければならない) そう思う。

しかしそれは今のこの状況を中断させることであり、一体感を減少させて膜をめぐらすことであり、行為の純粋さをそこねることでもあった。

(できたら、このまま頂上に走りたい) (だめか?)

動きを小さくして、諒は明子の耳に質問のことばをささやいた。
「いつ?」
明子ははげしい呼吸のなかで、毎月のそれを終わった日を告げた。
「じゃ、いいだろう」

諒は本格的な姿勢になった。もうあとは諒自身の欲望のままに動くことこそ、明子にとってもうれしいはずである。

鮮烈な締め付け、というよりも食い込みは、なおもつづいている。それは諒の動きによって。にわかに強まったりした。それが強まるとき、明子の口から声がもれた。それは痛みを訴えるだけの声ではなかった。声の色が多彩になってきたのである。

諒はささやきつづけた。明子によって味わっている自分の陶酔感の報告である。自然それは明子への賛辞になった。
誇張はない、事実をささやいた。

諒のささやきに、明子はあえぎながらうなずく。
熱っぽい飛行のなかで、諒は明子のからだが自主的に諒の動きに応じていることに気がついた。

(・・・・・・・!)感動がこみあげてきた。

明子の口からさし迫った声が発せられた。
石井さん」 まずそう呼んだのである。 つづいて
「どうにかなるわ。どうにかなる。あたし、へんよ。」

はっきりとそのからだは悶えた。 その声を聞き反応を知って、諒の感覚も急カーブを描いた。

耐えて、諒は動いた。リズムを変えてはならない、と自分に言い聞かせた。歯を噛み締める。

明子の内部に痙攣が生じ、明子は大きくうねった。その口から女の声が発せられはじめた。

明子の痙攣は諒の忍耐を貫いた。諒は意志を放棄し、明子を抱きしめ、明子に予告し、一気に頂上に走った。

すると一旦声をおさめた明子が、また四肢を震わせて叫び声を上げた。



諒はささやく
「とうだった?」
「すてき」
明子は諒の胸に接吻した。

このウラログへのコメント

  • 月猫 2011年03月29日 11:25

    文学的に表現すると、こういう表現になるんですね^^

  • y・平野 2011年03月29日 11:36

    > 月猫さん
    露骨にではなく理屈っぽいエロ。それに描写が細かく、長いのが玉に傷・・笑 初夜の海は3巻、最初は夢中に繰り返し読みました。艶本と言うのが適当かも。他に女人追憶7巻。面白いです。

  • 絵梨子 2011年03月30日 15:30

    富島健夫さんの小説って
    小学生の頃、なぜかセブンティーンに連載されてて回し読みしました

  • y・平野 2011年03月30日 17:19

    > 絵梨子さん
    えっそうなんですか? その頃からこの手の小説を書いてたのでしょうか。

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