奇祭への招待状　その２～祭りの原点を辿る

前回からの続きです。

最初に謝っておきます。今回もエロくないです。
次回こそは…。長文なのでご注意を。ではスタート。


そもそも「祭り」というのは何のためにあるのか？
そこから考えてみましょう。

それは未来への祈りであり、願い。
神という現世という空間を超越した絶対的な存在に
託す事で心の安寧を図る集団的行為。

本来ならば未来に対する願いを各自が個人的な観点から
幸せを祈ればいいだけの話なんですよね。
「祭り」ではなく「祈り」で終わるハズなのです。

ところが

五穀豊穣であったり、大漁祈願であったり、
世界平和であったり、
一人の人間では到底叶えられない願いを祈る場合、

祈りのパワーもより強固にせねばならない、という
焦りが出てくるのか、集団で神にお祈りをしようと
いう考えも出てきます。
おそらくそれが最初の「お祭り」。

それに「祈り」は感謝の念だけではありません。
未来への「目標」を神の前で報告して実行に移そうとする
誓いの儀式という側面もあります。

「祈り」より規模が大きい「祭り」を開催する事は
地域内の共通した目的意識を明確にして
がんばりましょう！！ということですから、
祭りは現代に至るまで
自治という政治的目的に利用されてきました。

農業主体の環境では地域内融和を図れないと
死活問題に発展する事も多々あったわけですから
今より「祭り」で団結する事に対し真剣だったでしょうね。

だから地域が何を「祭った」かは
その土地で過去に何があったのか、何が問題だったのか、
調べるにはいい社会的資料になります。

五穀豊穣がスローガンであった場合、
今年よりたくさんコメなどを作ろうね、という意味だし、
過去においてはコメという作物に対し
かなり苦労していた事が伺えます。

世界平和だった場合、過去になんらかの悲劇が
おこり、二度と繰り返さない、という意思の
現れでもあるのです。


ここまでをまとめてみましょう。
「祭り」には2つの意図が隠されているようです。

1つ目は神に感謝する祈りと願い

2つ目は団結するための接着剤



「祭り」には地域や近所での融和を図り、
集団生活をより円滑にしようという目的もあるわけですね。

さてそうなってくると集団で行動する「祭り」には
なんらかの「決まり」が必要。

何を目的に「お祭り」するのか

そして重要な事は

どうすれば「神様」は降臨して
我々の願いを叶えてくれるのか。

という事を考えるのは自然な流れなのかも知れません。

禊をするのも
お払いをするのも
みこしを担ぐのも
町内を山車でねり歩くのも
集団で踊りを踊るのも
大文字焼きなど山にたいまつを灯すのも
花火を打ち上げるのも

それは神さまへ願いを聞き届けてもらうための
パフォーマンスなのです。

次第に文化や技術が発達し、生産性の向上で
「祭り」の目的も
自然に対する感謝から
各地域の団結力を示す見世物としての
「お祭り」へと目的は変化していきましたが、
基本は同じ。

祭りは私達の実力を見せる機会であり、
団結や地域や近所に対する感謝、
そして腹を割って話せる場でもあるのです。
これは地域が安定していないと
出来ない出来事なんですよ。

天変地異や事件のせいで祭りが中止に
追い込まれる事はよくあります。

つまり、平和じゃないと出来ない事なのです。

祭りが開催できる事に感謝したいですね。




さてようやく本題に入れそうです。

ここからはなぜ「奇祭」が生まれたか、という
理由を説明して行きたいと思います。

そもそも
「奇祭」と呼ばれるお祭りの目的は何なのでしょう。

「奇祭」の中でもスタンダードな（笑）
「裸祭り」の目的を具体的に考えてみましょう。

祭りの際に裸になるというのは
次の事が考えられます。

１、不浄な体を清めるため
２、心の潔白を証明するため
３、非日常的な空間を作り出し降臨をしやすくするため

ではなぜ男ばっかりなのか？

これには諸説ありますが、

神様に祈って地域の発展を祈る儀式なのに
男女が裸でいると露骨にSEXを想起してしまい、
何のための祭りなのか分からなくなるから。

というのが大きな理由だと思います。

女性が不浄というわけではないんですよ。
男がエロいんです。

女性のフンドシとかサラシとかは
男が見ているとメチャクチャエロいですからね。
必然襲われます（笑）

集団になればその傾向は高くなるわけで。

男性のためにも、女性の方、我慢してください。

それに半裸の男が集団で踊ったり、
喧嘩祭りをしたり、
神社の境内でパフォーマンスを繰り広げる姿は
結構勇壮だと思いませんか？

いわば男達の前戯。

神様にお祈りをした後なら
男女の絡みは別に禁止されているわけではないし、
逆に神様が降臨した証なのかも知れないし（笑）

子どもはある意味、神様からのプレゼント。

めでたし、めでたしとなるわけです。

よく出来てますね。
さすが人類の歴史は祭りの歴史でもある、と
言われるだけの事はあります。


さてメチャクチャ長くなってしまったので
ここで一旦切りましょう。

次回はいよいよウタマロ祭りの
全貌を書き込む事とします。

では、また。



次回予告）

ウタマロ祭り。日本が世界に誇るお祭りがついに
神秘のベールを脱ぐ！
知られざるその祭りの背景とエロスに
あなたの五感はビンビンに！！

これを読めばあなたの世界が変わるかもよ？

次回もハッスル、ハッスル～♪（エヴァ風に）