- 名前
- ゆうへい
- 性別
- ♂
- 年齢
- 44歳
- 住所
- 大阪
- 自己紹介
- 大きめの手は暖かいですよ? なでなでしてあげます。頭だけかは分かりませんw
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体験談2~思えば遠くに来たもんだ~
2010年06月17日 17:58
「Aさんはじめまして~☆仲良くしましょう♪」
オレは出来るだけ友好的に話し掛けた。
顔さえばれなければ声も作れる。大丈夫のハズだ!
Aは答えた。
A「あ、ゆうへいさんだっけ?良く居るよね」
ガッデム!そういえばオレも常連だった!
A「女の子だっけ??」
オレ「のーこめんとです♪」
疑ってるようだが、まだ騙せそうだ。
オレは気を取り直して続ける事にした。
オレ「そういえばAさんは恋人居るんですか~?」
居ないと答えても居ると答えても突っ込めるナイス質問だったと思う。
A「居るよ」
よし。計画通り誘惑開始だ!
オレ「そっかあ~☆でもAさん東海地方だよね?私も東海だから私じゃだめぇ?」
プライドとかは二の次。
とにかくこのキモいAを排除しなくては…。
ここで少し説明すると、掲示板にはプロフィールを書ける。
Aは21才で男性で東海地方と書いてあった。
オレは20で性別不明で東海地方と書いてあった。
それまで性別を断定出来るような事は言った事は無い。
どちらかと言えば「女の子?」と言われる事が多かった。だから自信があった。
だが、その時Aの言った一言で何故一旦退かなかったのか後悔した。
Aはオレが常連と知っているように「ROM(チャットや掲示板で書き込まず見てるだけ)専門の常連」だったからだ。
A「…てか、ゆうへいさん男だよね?」
オレ「ふえ??」
A「Kくん知ってるよね?あいつに聞いた」
オレ「……」
Kとは同じ様に掲示板に居る常連で顔が良いらしく、女遊びが好きなナンパ野郎だった。オレはKの名前が出た時点で敗北していたのだ。
Kとは電話で話した事があり『オレの性別を知っている』。
作戦失敗。
これ以上はオレ自身が危ないヤツと思われてしまう。
出直ししようと思った。
だが…
A「アンタそういう趣味なんだ?俺は違うけどww」
オレ「じょ、冗談だよ~ははは」
その誤解は勘弁して欲しいので弁解した。
なんとなく終わるタイミングを逸して少し考える。
このまま終わったらMちゃんはまだ付きまとわれるんだよな?
じゃあどうしたらいい?
素直にこの勘違い男に分からせるには?
!!!
こうなったら…真っ向勝負だ!
オレ「Aさん。さっきさ、恋人居るって言ったのはもしかしてMちゃん?」
A「あれ?知ってた?w可愛い彼女でさあ~♪」
アホが何か言っている。
オレも実際にリアルタイムに見て頭に血が上っていたかもしれない。
こんなバカの為にMちゃんが悲しむのは許せなかった。
だから…
オレ『オレの女に手を出すな!』
ちょっと待てオレ。
それじゃAと同じじゃないか!
と思ったが、Aを引かせるにはこれしか無いと思った。後でMちゃんに口裏合わせて貰おうと思う。
芝居でも軽はずみな事言ってごめんね…。
オレ「……Aさん?」
何故かAの発言が無かった。
公の掲示板なのだが、皆空気を読んで誰も来なかった。
Aが静かになっている間にオレはMちゃんに連絡を取る。
先程の発言の口裏合わせ……
のつもりだったが無性に恥ずかしくて…
メールで「Mちゃん好きな人居る?」とか意味不明な事を聞いていた。
頭の中で相談事されるぐらいだし、少しぐらい脈があるんじゃないか!?とか夢見てたかも知れない。
数十分待っても返答が無かった。
それが答え?
オレは凹んでいく。
とりあえず公の掲示板なので知り合い等には演技だったと説明のメール等を入れる。
そうしていると、掲示板では無く、メールがAから飛んで来た。
『確認しました。ごめんなさい』
そんな内容だった。
???
何の事か分からず疑問符を浮かべていると、携帯が鳴った。
相手は…Mちゃんだった!
オレ「もしもし?」
Mちゃん「こんばんわ!ゆうへいさん!ゆうへいさん!何かMくんが「好きな人居るの?」って聞いてきたんですよ!」
オレ「…は?」
Mちゃんの言葉に一瞬オレが送ったヤツを勘違いしたのかと思った。…が、違った。
どういう思考回路か分からないが、AはMちゃんに同じ事を聞いたらしい。
オレ「そ、そうなんだ?あ、Mちゃん。さっきメール送ったんだけど見た?」
Mちゃん「?あ…送ってたんですか?ごめんなさい。まだ確認してないですぅ。ごめんなさい~。今までAくんと話してましたから…」
電話してたら見てないよね。見てなくて良かったw
…後で見られるのか…。ウツダシノウ。
オレ「あぁ…そうなのね。また粘着されてたの?」
それでも頑張って話すオレは打たれ強いと思う。
まだクリーンヒットはしていない。
後からジワジワくるが…。
しかし、すぐにトドメを食らう事になった。
Mちゃん「ううん?好きな人居るよって言ったら謝ってくれたよ」
え…。
心の奥底にあったオレの淡い期待は一瞬で消し飛んだ。
M「ゆうへいさん心配掛けてごめんなさい~。…あれ?ゆうへいさん?聞こえてる?ゆうへいさ~ん?」
Aと共倒れ。
息巻いてやった作戦は半分成功半分失敗に終わった。
オレ「うん…。Mちゃん良かったね…」
Mちゃんは救われた。
だから良いじゃないか!
そう自分を納得させながらオレはその日脱力感で寝込むように眠った。
そのお馬鹿な事件が全ての大騒動への始まりだったなんて…その時のオレには分からなかった。
(続くかも?)
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