こいにげた

「ぱぁーぱ」

ぱぁーぱ
が
ない！

かあちゃん
と
ぱぁーぱ
ねんね
してたのに…

あんぱんまん
も
ばたこさん
も
みっふぃー
も
ぷーさん
も
らぶりん
も
ちょっぱー
も
みんな
いるのに
かあちゃん
だけが
いない…

あたち
の
ぱぁーぱ
が
いない…

「えーん　えーん」
って
ないてたら…

とうちゃん
が
きた…

とうちゃん
なんか
いらないよ！

ぱぁーぱ
ないでしょ…

あたち
の
かお
ふかないでよ…

むかつくのよ！

だから
ふかないでって…

とにかく
あっこよ
あっこ

あたちを
あっこ
しなさい！

した
に
いってよ！
すぐに
いきなさいよ！

ねんね
の
おへやを
でて…

かいだん
を
おりて…

げんかん
を
とおって…

だいどころ
に
かあちゃん
が…

いないじゃ
ないの！！

「ぱぁーぱ　ないよ」
「わーん　わーん」

なんだか
わかんなくて…

「ぽんぽん　いたいよ」
「ぽんぽん　いたい…」

あたち
が
ぽんぽん
いたいって
いっているのに

とうちゃん
の
ばか！

かお
ふいてんじゃないよ…

だから
むかつくのよ！

こうなったら
あたち
ひとりで
かあちゃん
を
みつけに
いくんだから！

だから
とうちゃん
はやく
おようふく
を
きさせてよ！

れでぃ
が
したぎ
だけじゃ
どこにも
いけないじゃないの！

とうちゃん
わらってないで
はやく
おようふく
を
きさせて！！

ま～た
かお
を
ふいた…

いいかげんに
してよ！

もう
じぶんで
きるんだから…

そのくらい
ひとりでも
できるんだから…

あたち
を
なめないでよ！

ほら…
やれば
できるのよ！

あたち
ひとりでも
しゃつ
きれたでしょ？

ながぐつ
だって
ひとりで
はけるのよ！

でも…
げんかんの
どあが
あかないじゃないの！

とうちゃん
はやく
あけなさいよ！

わらってないで
あけなさいよ！

むかつくったら
ありゃしない…

はやく
とうちゃん
も
あたち
に
ついて
きなさいよ！

みっひぃー
の
さんりんしゃ
を
おしなさい！

はやく
いくわよ！

ごろう
「べぇーべぇー」

とうちゃん
あっちよ！
あっち…

ろーそん
に
いくわよ！

かあちゃん
は
いっつも
ろーそん
に
いるんだから…

あめあめあめあめっ…
あめよっ！

そっちから
いっちゃ
あめっ！

とうちゃん
なんにも
わかって
ないんだから…

いつも
と
おんなじ
みち
で
いきなさいよ！

おんなごころが
わかってないのよ！

ほらっ
ろーそん
が
みえてきた！

あたち
の
みっふぃー
の
さんりんしゃ

ここに
とめておくわよ…

「ぴっ♪」

かぎしておかないと…

「にちわぁー♪」

とうちゃん
かご
もちなさい！

ちーず
いつも
の
ちーず
かわないと…

ごろう
の
ぶん
と
にこ
ねぇ～

あっ…
これこれこれ…

ごせいじゃぁ
の
うちわ…

これ
かう…

あった
あった♪

「れもんにゅうにゅう」

これ
おいちいねぇ～♪

れじ
で

ぴっ
してもらって…

れじ
の
おねえさんに

「べぇーべぇ～♪」

とうちゃんさぁ～
この
れもんにゅうにゅう
ほんとに
おいちいねぇ♪



おてら
の
おいけ
の
おさかなさん
を
みていたら…

とうちゃん…



こいは
みている
だけじゃ
だめ
なのよ！

なにか
して
あげないと…







からんころんからん♪
からんころんからん♪

近所の家から
子供達の
笑い声が
聞こえる…

「ナナちゃん…」

よく晴れた大空に

鯉幟が泳いでいる…

「あっちのコイは」
「元気に泳いでいるね…」

母ちゃん
帰って来てればいいね…







「告白」

僕は
フラれた経験しか
ありません…

だから
僕にとって
告白は
サヨナラを意味します…

妻には
プロポーズ
していません…