- 名前
- ゆり
- 性別
- ♀
- 年齢
- 44歳
- 住所
- 大阪
- 自己紹介
- 気さくなゆりをよろぴく☆ ログも読んでね^^ んでもってアドヴァイスなどもよろぴ♪
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オモテの続き 創作小説のコピペ “友の夢”
2010年03月12日 23:42
そんな時,昔のバンド仲間から電話がかかってきた.
その電話は正に俺の人生を変えるものだった.
以前俺たちが出したまるで売れなかったアルバムが今年に入ってからバカ売れしているとのもので,在庫がないため,再度プレスし直すというものだった.
どうやら自分たちのジャンルと似たようなバンドが複数出現し,チャートを賑わすようになり,俺たちのバンドも見直されるようになったことが原因らしい.
他にもメジャーレーベルからもまた新たにアルバムを製作しないかと以来がきたりと耳を疑うようないいニュースが飛び込んできた.
それから3年,オレは気が付けば有名な歌番組からも大御所のギタリストとして扱われるようになり,国民の誰もが最低でも名前だけは知っているギタリストになった.
最近では滅多に自宅に帰ることもままならないくらい忙しかったが今なら友人も納得してくれたはずだ.
そう思い,友人の墓参りを済ませた後,自宅に戻るとしまってあった例のギターを取り出し,弦を張替え寝るまで何度も友人に語りかけるようにギターを弾いた.
そして安心して床についた.
夢を見る.
数年ぶりにあの夢だった.だがもう恐れはない.
オレは自信をもって友人に会える.
後ろ姿の友人が現れるとオレはこれまでの苦労や思い出,偉業を友人に話しかける.
友人は後ろ姿のまま動かない.
オレはなんとなく友人が夢に現れるのはこれが最後なのではないか,そんな予感がしていた.
きっと友人の夢は叶い,オレも責任を果たしたため,もう夢に出てくる必要もなく,成仏するのだ.
そう思うと悲しくなり,オレは最後に友人の顔を見たくなった.
「なあ,最後に一目顔をみせてくれないか?別れがいいたいんだ」
友人は小さな声で何か呟いている.
友人もきっと悲しいのだ.
オレはすぐ側まで行き,友人の肩に手を置き,振り向かせた.
すると「しねぇ~!!」と叫ぶ知らない男の顔がそこにあった.
(終わり)
このウラログへのコメント
世にも奇妙な物語のようだぉ^^
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