デジカフェはJavaScriptを使用しています。

JavaScriptを有効にすると、デジカフェをより快適にご利用できます。
ブラウザの設定でJavaScriptを有効にしてからご利用ください。

ステロイドの知識

2009年12月23日 09:57

医者が話さない日本皮膚科学会アトピー性皮膚炎治療ガイドライン要約

1.重症
ひどい腫れやむくみ、カサカサ、皮膚が厚くなった状態、多数のブツブツ、また、かさぶたができたり水ぶくれや、ジュクジュクした状態の場合は、「非常に強い」ないしは「強い」ステロイド外用薬を使う。それでも効果がない場合は、塗る箇所を限定して「最も強い」ものを使用する。

2. 中等症
中程度の赤い斑点やカサカサ、ブツブツが少しあり、引っかき傷があるような状態の場合は、「強い」ないし「弱い」ステロイド外用薬を使用する。

3. 軽症
軽い赤みやカサカサ、乾燥状態の場合は「弱い」「かなり弱い」ステロイド外用薬を使用する。

4. 軽微
乾燥しているが、炎症がない場合は、ステロイド外用薬は使用しない。

また、ガイドラインでは、例外として以下のものをあげています。

1.幼児に対してステロイド外用薬を使用する場合、上の選択基準よりひとつ弱いものを使用する。

2. 顔面はステロイド外用薬の吸収率が高いので、原則として「弱い」以下のものを使用する。また、連続使用する場合は1週間を限度とし、それ以上使用する場合は、間欠的に使用し、その後使用を中止したら、ある程度期間が経つまでは再使用しない。

3. 顔面や首、ステロイド副作用が起きている箇所にはステロイドよりも薬効が高く副作用の少ない「免疫抑制剤」のタクロリムス外用剤(製品名:プロトピック)を積極的に使うが、16歳以下の子供や妊婦に対する安全性が確立されていないので、それらの対象者には使用しないことと、使用する場合は2週間を限度とする。


ステロイド外用薬の使用期間に関しては、「1日の使用量を5~10グラムとして、3ヶ月間までなら、一時的な副腎機能の抑制による副作用が起きても、使用をやめれば副腎機能が元に戻る」としていますが「2週間程度の使用であれば、副腎機能は一過性でしかも中止後速やかに回復する」という別の報告もあるため、安全考えると連続使用は2週間程度にして、その後徐々に使用の間隔を開けて行き、保湿剤に切り替えていくのがよいと思います。

なお、保湿剤は抗炎症成分の配合されたものを選び、細菌感染を防ぐために、殺菌作用があり皮膚に刺激のない殺菌成分などを自分で混合して使用することで、リバウンドを最小限に抑えることができます。

いずれにせよ、ステロイド副作用があるため極力使用しないことをおすすめしますが、すでに長期間使用している場合は、急に脱ステロイドをすることは合併症の危険性がありますので、上記のように、徐々に中止するようにしてください。

このウラログへのコメント

  • めいか 2009年12月30日 22:09

    お薬の知識は大事ですよね…
    只今、ステロイド軟膏使用中。

コメントを書く

同じ趣味の友達を探そう♪

  • 新規会員登録(無料)

プロフィール

toshi

  • メールを送信する
<2009年12月>
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31