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蝉の読経

2009年08月19日 03:20

セミは、卵→幼虫→成虫という不完全変態をする虫である。

日本の場合、成虫が出現するのは主に夏だが、ハルゼミのように春に出現するもの、チョウセンケナガニイニイのように秋に出現するものもいる。成虫期間は1-2週間ほどと言われていたが、これは成虫の飼育が困難ですぐ死んでしまうことからきた俗説で、野外では1か月ほどとも言われている。

さらに、幼虫として地下生活する期間は3-17年(アブラゼミは6年)に達し、短命どころか昆虫類でも上位に入る寿命の長さをもつ。

(以上、ウィキペディアの「セミ」の項から引用)



地中で3年から17年。「地上デビュー」、羽化してから長くてひと月。



蝉の声を聞くと、生命の最後の瞬間を精一杯生きようとする清々しさを感じる。


それと同時に哀しさを。


良く知られるように鳴くのは雄で、交尾する相手の雌を求めて鳴く姿は男の哀れさを感じさせ憐憫の情を禁じ得ない。



誰かが言った。



蝉の声は読経なんだ、と。




やがて終わり来る我が命を愛しんで。


この世の儚さを嘆いて。


そして、輪廻無常を説いて。





今朝も、蜩の声で目が覚めるだろうか。


或いはそれは、彼岸を渡った人からの、語りかけだろうか・・・

このウラログへのコメント

  • さぁや 2009年08月19日 09:15

    今朝も早くから賑やかに蝉の鳴き声してましたね…聞く側の気持ち次第で鳴き声も違って聞こえる

  • かなかな 2009年08月20日 09:57

    そんな蝉だから、兄ちゃんが蝉を捕まえる度「可哀想だから逃がしてあげなよ」と言います

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