続き

ちょっと間が空いてしまいました。
前回の続きを書きますね。

私は大学卒で入社、美穂ちゃんは高卒で入社。
社員暦は彼女の方が４つ先輩。

新入社員研修を受けている時の休日に美穂ちゃんに電話した。
同じ会社に入ったことにあまり感心を示さなかった。
配属された部署も異なっていたので、顔を合わせることもなかった。

数年経ってから、美穂ちゃんに社内メールを出してみた。
返事は返ってきたけど、
「本当に困ったら相手してあげる」
ってね。
相変わらず相手にされていない感じでした。

時は過ぎ、私も入社してから、15年が過ぎた。
今の部署では、社外での仕事のため、社用車に器材を積み込み出張に
出ることが多いんです。
定時頃に器材を積み込んでいると、美穂ちゃんが積み込み現場を通って帰るところに遭遇した。
何度か通り掛かっていたけど、なかなか声を掛けることは出来なかったんです。

３月の中旬ぐらいですかね、思い切って声をかけてみたんです。
挨拶だけで終わるかと思っていたら、なんと立ち止まってくれて、５分ぐらい話しをすることが出来ました。

その時に思い切って「私のことを避けてる？」って聞いてみた。
返事は「避けていない」ってね。
ちょっと安心したけど、気を使ってくれているのかもって思った。

美穂ちゃんに「結婚しないの？」と質問してみた。
結婚願望はあるんだけど、結婚したくないって。
理由は、親とおばあさんが共に離婚経験者で、美穂ちゃんが結婚しても、離婚してしまうんじゃないかって。
離婚して子供に辛い想いをさせたくなってね。

そんな風に考えていたなんて、初めて聞きました。
もっともっと早くに聞いていたら、私の人生も違うものになっていたかも知れないです。

このことがきっかけで、今はメールをしています。
とはいっても、美穂ちゃんにとっては重荷のようで、なかなか返事が返ってきません。
彼女曰く、
「既婚者だから、返事は少なめにしているんだよ。
　やっかいなことになるのはゴメンだからね。」
ってね。
ホント、私も独身だったらって思っちゃったね。
人生やり直したいです。