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16th Harumi Pier Part 2

2009年02月22日 22:56

16th  Harumi Pier  Part 2

え、と思った。
朝日の時間にはほど遠い。
夕日の時間はとうに過ぎた。
第一、表は前線通過で強烈な風雨だ。
駐車場までちょっと外を駆け抜けただけで
ブラウスにブラの赤が滲み出すほどの降りだった。
濡れて乱れた髪がなまめかしい。
せわしなく動くワイパー越しに前を見つめながら
「こんな天気だから…」
とつぶやく。

なんとなくわかるような気がした。
嵐は人間の心の中も吹き抜ける。
よく台風のときなどに
年寄りがわざわざ増水した川を見に行って
流されてしまったり
押し戻されるような風に
なぜか立ち向かって歩いてみたくなったりする。
自然の猛威の前になぜか興奮するのだ。
この女も、低気圧同様に身体がざわついて
うずいているのだろうか。
何も言わずに東京湾の方向に車を向ける。
まだお台場はいまほど開けていなかったから
銀座から築地を抜け
勝鬨橋を渡って晴海ふ頭に向かう。
展示場の横をかすめれば
海に面して少しばかりの芝生がある公園
海洋調査船や貨物船が停泊する港だ。
それなりに東京夜景がきれいだったりするので
カップルの車がかなりの数駐車する
カーセックスの名所でもあった。
レズに走ったセックスフレンドとも何度かここに来て
車の中で半ば露出しながら身体をつないだり
公園の芝生の上で
互いの性器を激しく愛撫しあったりした。
そのセックスフレンドはよく
発情する場所があるの」といっていたが
ここもそんな場所のひとつではあった。
もっともその女は、殆どどこでも発情していたが。

海が見えるような天気ではなかった。
轟々となる海風と、
ざあざあとしぶく雨が
たった一台だけぽつんととまっている車をたたく。
外灯の光が横に流れる雨を銀色の線にしている。
時々瞬間の風で車体が揺れた。
車内は確実にそのときが近づいていた。
まるで互いの獣性をごまかすかのように
どうでもいい話をうわのそらで続けていたが
ようやく十分後、キスが始まった。
いまだにどちらが先に抱きついたかは定かではないが
濡れた服越しにお互いの鼓動が感じられるほど強く抱き合った。
唾液を吸いあい飲み込みあった瞬間から獣に堕ちていた。
まるで襲いかかるように互いの服をはいでゆく。
大きめの車とはいえ狭い車内だから
天井に、シートに、ステアリングに、ダッシュボード
手先、足先がぶつかりあう。
その瞬間だけ、うごめく手を少し休めて
粘つくキスに戻る。
そして互いの唾液を飲み込んでは
また剥がしの作業にかかる。
ブラウスがをはぎとった。
シャツが剥ぎ取られた。
乳房をつかみ出したら
こちらの乳首をかんできた。
スカートをずり下ろしたら
ベルトが抜かれファスナーが下ろされた。
ブラを取り去りパンストを脱がせたら
スラックスを引きづりおろされた。
極小の原色赤、殆ど透けて見えるTバック
こちらもメンズTバックだけ。
すべりこんでくる街灯の明かりだけでは
せっかくの光景がよく見えないから
ルームランプをつける。
「やだ。恥ずかしい。」とは言うだけは言うが
こんな天気で他に車はないし、せっかくの身体をしかと見たい。
それ以上の否定はなかったから
以後の行為は完全に観賞できた。
乳房がこちらの太ももにのしかかってきたかと思ったら
ペニスがつかみ出され
ぬるく、ねっとりとした口にくわえられていた。
ハンドルが邪魔そうなので
リクライニングを完全に倒して
こちらが先に寝そべった。
含む。
吸う。
舐める。
咥える。
咬む。
ペニスの裏側に舌を這わせて
下から亀頭に向かって舐めあげる。
時に喉が鳴るようになるのは
唾液をわざと塗りたくるためだ。
たちまち硬く佇立する。
「ああ」
とため息をつくと、
佇立を待ちかねていたかのように
喉の奥に誘い込んでくる。
そして激しく口を前後に動かしだす。
喉の奥を亀頭にたたきつけるような
激しい、そして優しいフェラチオだった。
ここまで急速な展開は望んでいなかった。
何度かあううちにひょっとしたら、程度の期待だった。
なのに、また一人、淫らな女。

いまやむきだしになった乳房を舐めた。
乳首がつんととがってくると
今度は手をあげさせてわきの下を舐めあげた。
そのままわき腹へと口を移動させながら
助手席のリクライニングを完全に倒す。
わき腹から乳房の下の下腹部へと顔を寄せていく。
「ああ」というため息とともに妖しく身体がくねりだす。
そして、突然キスに戻る。
そして、突然耳朶をかむ。
そして、突然乳房わしづかみ、ねじ上げる。
このころには全身が性感帯となっているはずだった。
さんざんこんな悪戯を繰り返しながら
徐々にシートバックに身体をせり上げていく。
いまや思いのほか豊かな腰のあたりは
助手席のシート表面から浮かび上がって
シートバックに移っていた。
目の前に赤いTバックがうごめいている。
その前は黒いシミがべったりとしみだしていた。
あるかなしかのクロッチをずらして
手入れされた薄いヘア越しに
どくどくと愛液を吐き出すピンクの陰唇とその奥が覗く。
クロッチとその陰唇を同時に咥えた。
そしてくちゃくちゃと口内で転がす。
時にクンニリングスの位置を少し上にして
パンティの中に顔を突っ込むような形で
硬くとがりだしたクリトリスを吸い
すぼめた舌でその根元横の襞をつんつんと突く。
どぶりと愛液がその量を増す。
「ああ、そこ。そこ。」
「そこ。お・ま・ん・こ。」
おまんこよおお。」
自ら口にした言葉に興奮したらしく
もっと、とばかりに腰を突き出してくる。
口を指に変えた。
中指と薬指の二本をつきさしてねじるようにまわす。
指がポイントをついた。
「ああああ。おまんこきちゃう。きちゃうよおお。」
助手席側に身体を移した。
狭い車内だから動きが制限されるし
思うような体位がとれない。
その窮屈さがかえって興奮を呼ぶから
カーセックスを誰もが望むのかもしれない。

いささかアクロバチックの姿勢になって
互いの性器をふくみあった。
この頃にはふたりとも
最後の一枚をはぎあって
全裸になっていた。
原色の濡れた赤い布は行為の象徴かのように
ダッシュボードに無造作に置かれた。
強風にゆらゆらと揺れる車の中に
メス犬のにおいが立ち込める。
かすかに鳴るボビーコールドウェルのCDに
風の音が混じり、それに吐息と淫語が交錯する。
長い長い舐めあい。
変則な形でのせめぎあいが続く。
「ね。ね。いいの。いいのおお。」
おまんこが狂う。」
「ちんぼこが口の中であばれてるの。」
「壊れる。こわれちゃう。」
まんこまんこよおおお。」
風量も雨量も増えてくる。
それにつれて狂気も増加する。
聞かれる心配はないから車内は絶叫の連続になった。
「い。いれて。いれて。」
「これ。これ。おまんこに入れて。」
「入れてええええ。」
ローブボックスからコンドームを出して装着する。
ダッシュボードTバックを女の口に突っ込む。
うれしそうにしゃぶりだした唇を吸いながら
窮屈な正上位で佇立を挿入した。
「ああああ。」という悲鳴
「ぎゃああ。」という絶叫。
「いいのお。」というシャウト。
「うおおお。」という雄たけび。
性器からどくどくと愛液を吐き出しながら
クネクネと腰を振り、
男を奥へ奥へとひきづりこむ。

だが突然、身体を動かすのをやめ、
しゃぶっていたパンティを口から離した。
そして、また信じられないような言葉。
「おもてで。おもてで…」
そういうと絡みをいったんほどいて
ドアノブに手をかける。

これまでの数々の行為の中で
特に忘れられない瞬間はこうして始まった。

(続く)

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