何でも話せる関係

「親友なら何でも話せるはずだ」とか「恋人同士（夫婦）なら、隠し事などは・・・」ってよく聞きますが…そうですか。

何でも話せる関係って理想ですよね。
でも実際は、どんなに仲が良くても信頼・信用していても、「何でも話せる人」でもあるかというと、う～ん・・・って。
相手の事を考えると、その人の傷に触れるような話は出来なかったり、心配かけたくなくて言えなかったり、凄く負担をかけてしまいそうで話せなかったりという事はないでしょうか？
でもそれは、相手を気遣っているから。
でも、気を遣われた方は「そんなに私って頼りない？」とか「私達って気遣うような関係なの？」とか思ったりして、それがきっかけで気まずくなったり。

何でも話せる関係になるには、凄く時間がかかると思います。
物理的な時間じゃ無くて、密度と言うのかなぁ。
一人として同じ人は居ないから、相手の事を理解するのって難しいし、解かっているつもりで実は思い込みなだけだったり。
何度も対立したり喧嘩したりするかもしれないし、こんな奴！って思う事もあるかもしれない。
そして、それっきりになってしまうかもしれない。
お互いに歩み寄ったり、歩み寄らなくても相手の考えを尊重したりしていかないと「なんでも話せる関係」にはならないんじゃないかなと思ってます。
相手の傷に触れる事になっても、話してもいい関係。
だからと言って、気遣ったり心配したりしなくてもいいのとは違う。
傷付くかもしれないと解かっていて、それでも尚、話しても大丈夫とも思える関係。
そこまでになるのは　もの凄く難しい。
同意を求める関係では無いから。
反論や批判も受ける覚悟も自分に必要。
大変ですよ。自分も。

それと、話せない理由に「自分に話す準備が出来ていない」という事も多いよね。
それで口ごもってしまったりして、「私には話せないの？」って言われてしまうと、哀しいですね。
「待つ」という事も必要じゃない？かと思います
憤っては駄目。
憤っては、話す準備すら出来なくなってしまいません？

いい関係、築きたいですよね。

話して欲しいのに話してくれない…っていう状態になってる方々。
一度、自分の態度を振り返ってみては？
聞くと言いながらも、その実は拒否していませんか？
あと、話してくれないからって「私はその程度にしか思われてないんだ」と思うのはやめましょう。
そういうのって態度に出て、相手を遠ざけてしまうと思うので…。