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私は共依存の関係の中にいるかー信田さよ子の本を読んで

2009年01月16日 01:07

今日は『夫婦の関係を見て子は育つ』(信田さよ子著 木吾桐書院)を読む。もう2年程前、岐阜ダルク彼女講演会だったかに出かけ、その会場で妹が買ったもの。私も別の本を買い、それは読んだはずだけど、これは読んでなかった気がする。朝ご飯を食べたあと、食卓の後ろの棚に重ねてあったのを、何の気なしに手にとってちょっと読んでみるかと読み始めて、つい引き込まれて夕方までに読んでしまった。
 アルコール依存症の男と、その男の面倒を見たりする形での妻の共依存的な関係などから始めて、もっと広く共依存の関係と、そこから自由になるなり方みたいなことを書いた本というか、そんなような本だ。
 私が思わず引き込まれたのは、私の妹や兄、新ちゃんとのかかわりが、私が自分のやりたいことをやらずに、兄妹、新ちゃんの生活や、困難からの回復に力を貸そうとして、自分を犠牲にしていないか、またそのような関わり方が、善意ではあっても彼らに対する支配的なものになっていないか、そういう点に付いて、考えさせられる点がというか、なにか自分のあり様がそうなっているかなーということ、もっと自分のいきたいように生きたほうが、彼らにとってもいいかなーということを考えさせられるところがあったからだ。それはときどきそのように感じるところもありつつ、でも今の彼らとの関係で、私が彼らの生活を経済的に支えざるを得ないことは、簡単には今日依存の関係とはいえない、現実の要請みたいなもので、しばらくは耐えるしかないかなーと思ったりしていたことだ。
 私は、そういうあり方の中で、かなりの頻度でそのようなことが私にとって苦しいこと、今のままでは私自身がつぶれてしまいそうだとか、彼らに伝えてはきた。私だけが夜遅くまで働き、朝早く仕事に出かけるようなここの生活のあり方は、どうしようもなく何か変な感じがすることも良く伝えてきた。だから彼らが私の負担を軽くしてくれるような方向で,その生活を出来たら変えてほしいとも。
 こういう関係の中では、私のあり方はいわば余りにも優等生的で、正当化しやすく、一方彼らは私との関係ではなにか引け目や負い目を持たざるを得ない関係になっていて、そのことが彼らの自己非難、あるいは無力感を増幅するような関係になっていることは、どうしようもない事実だ。私はそのことを強く自慢したり、誇りに思ったりはしていないつもりだけど、自分をよくやっていると自己肯定的に語ることができるし、そう言って来たし、やはりそれは自分にとってはある種の快感であったとも思う。そういう関係から自己評価を高めるということは、その関係に私が逆に依存しているということになるのかもしれない。そういうことを指して信田さんは共依存といっているとも考えられる。
 私はほかにやりたいことがある。もう少し余裕のある日程で仕事をしたいし、いろんなワークショップや、イベントに参加したり、読みたい本を読んだり、いい音楽を聴いたりもしたい。ずーとそうしたことに対する欲求を最小限にしか満たしてこなかった。女の人とも出会いたいし、もちろんいいセックスもしたい。ほんとうに自分がしたいこと、楽しいことをもっとしたい。山の仕事自体にそういう喜びや楽しさがあるにはあるのだけど、それだけでは十分ではないのだ。信田さんの言い方では、私がそのような方向で生きたほうが、彼らもまた自分で自分の道を歩み始める、彼らを支えようとしたりすることは止めた方がいい、彼らのことは彼らに任せ、彼らから手を離すようにというのだ。そうかもしれない。それに私の彼らに対する姿勢は、寄り添うとか、ともに生きるとか、同盟者としてともに道を歩むとかいうものになっていなくて、どこか高みから彼らにあれこれいう、アドバイスし、引き上げようとするようなものになっているとも思う。

 どうしたら良いのか、まだ分からない。
 ともかくこういうことを改めて考えさせてくれたことを、信田さんに感謝したい。しかしどうしたら良いのだろうと途方にくれるような自分もいる。本当にどうしたら良いのだろう。迷って良いし、途方にくれて良いし、どうなっても良いのだろうけど、本当にどうしたら良いのだろう。

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