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疑惑
2008年11月04日 14:51
悪用された?安室、globeのヒット曲著作権
11月4日7時1分配信スポーツニッポン
詐欺疑惑が浮上した音楽プロデューサー、小室哲哉(49)が、数々の大ヒット曲を犯罪に利用していたことが3日、分かった。多額の借金を抱えていた中、なりふり構わず名曲群を悪用したことはファンに大きなショックを与えそうだ。
音楽ファンでもなかなか知らない「音楽著作権」をめぐる詐欺事件。音楽ビジネスにたけたことで巨万の富みを得たその経験と知識を犯罪に悪用してしまったようだ。
まず、音楽の著作権は作詞家、作曲家、音楽出版社の3者が持つ。大阪地検特捜部の調べによると、小室は既に音楽出版社に譲渡していたはずの一部楽曲の著作権を自分の関連会社に二重譲渡していたという。
その疑惑があるのは小室が手掛け日本音楽著作権協会(JASRAC)に登録してある全806曲中の数十曲。200万枚を売り上げ97年の日本レコード大賞を受賞した安室奈美恵「CAN YOU CELEBRATE?」や、自らのユニット「globe」の「DEPARTURES」など、日本ポップス史に残る名曲が含まれている。
これらの曲は既に音楽出版社が著作権を保有しているが、小室からの譲渡後、JASRACを管轄する文化庁に連絡しなかった。同庁への報告義務はなく、そこで小室は自らが著作権を持っているように装い、知人が経営し自ら役員を務める音楽関連会社に著作権を譲渡した形で文化庁に登録していたという。
特捜部では、小室がこの知人に借金をしていたことをつかんでいる。小室は投資家男性に5億円を振り込ませた理由を「離婚した妻(吉田麻美)が著作権使用料を差し押さえているのでその解除のため」としているが、借金返済に充てたとみている。音楽ビジネスの構図に精通していたプロ中のプロ。特捜部は著作権の登録制度を悪用した実態の解明を進めている。
最終更新:11月4日7時1分
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