- 名前
- 一遍
- 性別
- ♂
- 年齢
- 59歳
- 住所
- 東京
- 自己紹介
- 皆さんお元気ですか?
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ダニー・ハサウェイ
2008年08月26日 01:08
実はダニー・ハサウェイはミステリアスな人でもあります。
彼は79年にニューヨークのホテルから転落死という悲惨な
最後を遂げています。「転落死」というのは自殺と断定できない
何かがあるとの情報から結果的についた死因です。
それ以前もそれ以降も彼の生い立ちはあまり知られていません。セントルイスで育ち祖母が有名なゴスペル
シンガー兼ギタリストであった事から幼いときからツアーを一緒に
回っていたそうです。そのときにその類稀なる音楽センスを
養ったといわれております。
彼は芸術の分野から奨学金を受け、黒人大学の名門 ハワード大学
で本格的に音楽教育を受けます。
その頃にクラブに出演するようになり、同じ大学に通っていた
ロバータ・フラックとステージに上がる事も多かったようです。
スタジオでの録音中や集中している時に彼はプロでも理解できない
ほどの音楽理論をぶつぶつつぶやいたり、延々とドラマーに同じ
リズムを刻ませ、それに納得が出来ずにダニー自らスティックを
握ってお手本を見せても尚、納得の行かない彼がようやく
「それだ!!」と飛び上がって喜んだのは3時間後のことだった
(笑)しかもその間、回りは全てが同じリズムにしか聴こえていなかった
等という天才ならではの奇行も頻繁にあったようです(笑)
自らの音楽事務所を設立後、アリサ・フランクリンとの共演
等で充実した活動を見せるも徐々に精神的なバランスを崩し、フェイドアウト
してしまいます。
晩年、クインシー・ジョーンズにこんな話しをしたそうです。
「自分とスタイルが似ているスティーヴィー・ワンダーはあれほど
人々に愛されているのに自分はなぜ愛されないのだろう。。」
セールス的には雲泥の差があった二人なのでついこんな言葉が
出たのでしょうね。
彼はクラシックとゴスペルを同じように愛し、どちらも完璧に
表現する事ができた人でした。時代の狭間で居場所がないと
思い込んでいたのかも知れませんね。
優れた芸術家はいつの時代も半歩前に行っているために
不遇な人生を送る事が多いです。
我々リスナーはその信号を素早くキャッチして、アーティスト共々
幸せを共有したいものです。
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