思ひ出話（完結編◆

長いキスが終わって、それから愛撫に移行するわけだけど、
僕は、最後に「豊丸さん」の身体を頭に焼き付けるように、
ゆっくりとじっくりと、上から下まで愛撫しました。

しかも、唇や手等あらゆるものを総動員して、
五感全てフル活動させて、
肌のぬくもりや手触り、匂いやビジュアルなどをインプットするように、
時間をかけて愛撫しました。

「豊丸さん」も、いつも以上に敏感だったというか、
僕と同じように、最後に全てインプットしてたのかな？

僕も愛撫しながら、そんな「豊丸さん」の姿を見て、
なおいっそう昂ぶっていきました。

お互いに気持ちが昂ぶったところで、挿入となったわけですが、
すぐに挿入するのはもったいないような気がした。
というか、挿入しちゃうと全てが終わってしまうような気がして、
なかなか奥まで挿入できなかったですね！

別に、じらそうと思ったわけでももったいぶったわけでもないのですが、
結果として、「豊丸さん」をじらす結果となり、
潤んだ瞳で切なそうに、
「最後にじらさないで。」
と、「豊丸さん」に言わせてしまいました。

ならばと、一気に挿入すると、
「豊丸さん」の身体が大きく「ビクンッ！」と反応しました。
それから僕は、「これが愛情の大きさだ！」
といわんばかりに、腰を動かしまくりました。

体位も、上に下に、前に後ろにと、
これまでの総仕上げのように体位をいろいろと変化させ、
「豊丸さん」を全て味わうようなエッチをしました。

僕の動きにあわせて、「豊丸さん」も腰の動きをあわせてました。
「豊丸さん」も、最後に味わってたのかな？

そしてエッチが終わった後も、いつものようにぴったりくっついて、
お互いの肌の温もりを噛みしめてました。

その後、ホテルを出てから別れるときは、
意外にあっさりしたものでした。
普段と変わりないように「それじゃあまたね。」みたいな・・・。

でも、「またね。」はありませんでした。
「豊丸さん」と会ったのはそれが最後。

僕は、引っ越しやら片付けやらでバタバタしてて、
「豊丸さん」とは会う機会は無かったし、
地元の業者さんがお別れ会をしてくれたけど、
その会に「豊丸さん」の姿は無かったです。

その後、アフターメンテナンス等で山口に行く機会はあったけれど、
不思議と「豊丸さん」と会うことは無かったですね。
電話連絡すらしなかった・・・。
別に嫌いになったわけでもないのに・・・。
確かに、仕事で行っていたので時間もなかったし、
他の人もいたから自由にならなかったしね。

でも、彼女との「思ひ出」は良い「思ひ出」です。
僕も貴重な経験をさせてもらいました。
もちろん、彼女から学んだこともあるしね！
エッチな事だけでなく、一般的なこともですよ！（笑）

「豊丸さん」元気にしてるかな？


まみこさん
ちょっと切なくしすぎちゃったかな？
でも、これが僕の正直な気持ちの話です。
多少忘れてるところがあるから、脚色はしてるけれど・・・。(^^;)
良い恋愛は、普通でない関係で切ない別れになっても、
良い経験や思い出になると思いますよ。